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"一生元気に動ける体作り"に必要な運動とは?あらゆる人が「動きのベース」を鍛えるべき理由

こんにちは。
私はこういうものです👇

執筆者 ふかやとしふみ
古武道師範、身体均整師(ボディデザイナー)。剣術を中心に武道・武術やさまざまなトレーニング、整体を実践する中で工夫してきた、体の不調改善、身体機能UPの方法を紹介しています。

私は、長年武道を修業し、また指導もはじめて7年目になります。
さらに、整体の施術を通じて多くの方の体の不調をみてきました。

その中で感じたのが、あらゆる人が「動きのベース」を鍛えるべきであるということです。

筋肉を鍛える、ということとは少し違います。

体の使い方を基礎から身につけなおすことが大事なのです。

「体なんて普通に使えてるけど、、」

と思われる方も多いかもしれませんが、実は多くの人が、大人になってからは偏った体の使い方を続けており、それゆえに目に見えない、自覚できないレベルのさまざまな歪みが体にあるのです。

その歪みを修正する(そして歪みを作らない)ためには、その歪みの原因となっている動きの癖を修正すること、そのために「動き」を鍛えることが大事なのです。

今回はこのテーマについてもう少し詳しく説明します。
この内容は、すべての人、特に「肩こり」「疲れ」「姿勢の悪さ」「関節の痛み」などさまざまな不調でお悩みの方にかかわる内容です。

一生自分の体で動きたい、不調を改善して元気に過ごしたいという方は、参考にしてください。


ヒトは進化の中で多様な身体機能を獲得した

「普通に日常生活をしているだけ」
「運動をしているが、特定の運動(走る、テニス、野球、水泳、など)だけしかやってない」
このような方は、体の使い方に偏りがあります。

ヒトは長い進化の過程でさまざまな運動機能を獲得してきました。
特に脊椎動物の進化としてみると、おおざっぱにとらえても下記のような変化がありました。

・魚類段階:特に背骨の側屈運動を使った泳ぎ。

・両生類段階:地上に上陸し、主に側屈の運動を四足運動に変換。大地を四肢で踏みしめて行動できるように。

・哺乳類段階:背骨の側屈に加えて、特に前後運動(丸める・反る)を使っての激しい躍動的な運動が可能になる。縦横無尽に駆け、跳ぶことができるように。

・サル段階:木登り、木渡りなど三次元の動きが可能に。「四つ足」から「前足、後ろ足」という分けた使い方が可能になり、さらに「二つ足、二つ手」という使い分けも可能に。手を使った器用な動きも可能に。

・ヒト段階:手と足を完全に分けて使い、持ち上げる、投げる、叩く、突く、道具を使う、など多様な動きが可能に。完全に二足歩行になる。

もちろんこれらの動きの進化は、筋骨格の構造的な変化や、内臓、神経など内面の変化を伴うものでありました。

つまり、人体の進化には、実体の進化と機能(動き)の進化の両面があり、その対立物の統一として理解しなければなりません。

これらの進化の結果、ヒトは他の動物とはまったく異なる頭脳を用いた活動ができるようになり、文明を築くことができました。

しかし、文明の発展によって人類は日常生活の大部分を機械化するようになり、生活で身体を使う機会は減ってきました。
大きくいえば、人類の生活は「より楽に、より疲れないように」変化したために、進化の過程で獲得したさまざまな身体機能は、使われなくなってきているといえます。

その結果、さまざまな体の不調を持つようになったということは、これまでも私が記事で書いてきたとおりです。

運動していてもしていなくても、体の使い方は偏っている

たとえスポーツをしていても、使われる身体機能はごく一部です。

決まったフォームがあり、特定の部分を酷使するのが、たいてのスポーツ・武道などの運動です。
もちろんやらないよりやった方が健康にはいいですが、何十年も同じ競技をしていれば、良くも悪くもその競技に特化した体になります。
それも一種の歪みです。

その積み重ねで「テニス肘」「五十肩」「腰痛」「膝痛」などの怪我や痛みにつながります。

また、運動せず、ただ日常生活をしているだけの場合は「動かない」という重労働をしているということです。

人間は動物として多様に身体を動かすように進化してきたのですから、体を同じ姿勢で止めたままにするというのは、ある意味でつらい「止まる運動」をし続けているということです。

もちろん動かない(=止まらない運動)は偏った体の使い方ですから、やはり体は歪みます。

このような小さな体の歪みが、生活の中で蓄積されていきます。
そして、体の歪みには段階があると考えられます。

①機能の歪み(癖になる、体の動かし方の歪み)
最初は使い方の歪み、偏りであったものが、次第に癖になっていきます。
スポーツのフォームを覚えると、フォーム以外の動きがやりにくくなります。
それと同じで、無意識にでも同じ偏った動きを繰り返していれば、その動きが癖になります。

②実体の歪み
体の偏った使い方を繰り返すうちに、体はその使い方に合わせて変化します。
つまり、機能の歪みを積み重ねることで、実体の歪みを招きます。

たとえば、
・特定の筋繊維が常時緊張する
・ある部分の血行が悪くなり、血管が細く弱くなる
・特定の神経は働きやすく、別の部位では働きにくくなる(意識して動かしにくくなる、感度が悪くなる)
・軟骨のすり減り
・骨の変形
などです。

歪みが実体の歪み(重度だと変形)にまで至ると、最悪の場合手術なども必要になります。

人工関節などは、実体の歪みが一定以上になり、自然治癒力では治らなくなり日常生活に支障をきたすレベルに至った状態です。

このように、体の使い方の歪みが一定以上繰り返されると、それが実体の歪みを招き、それが怪我や痛みにつながっていくのです。
(もちろん外傷など他の要因もありますが)

小さな歪みを日々リセットすることが大事

ここまでをまとめると、
・人間の体は、進化の過程で獲得した多様な身体機能を持っている
・身体機能は、現代人の生活では衰えやすく、それが怪我や不調に繋がる
・現代の生活では、偏った体の使い方をするため、機能の歪みから実体の歪みへと移行しやすい
ということです。

ここまでを読めば結論が分かると思いますが、大事なのは、日々の小さな「体の使い方の歪み・偏り」を、日々リセットすることなのです。

そのために必要なのが、多様な身体機能を使う運動です。

運動不足の方であれば、全身をしっかり使う運動を。
特定のスポーツ・武道などをしている方であれば、普段やらない動きをしっかり取り入れるということです。

その具体的な方法は、私がこれまで書いてきた記事や、これから書く記事で詳しく解説します。

具体的な方法は、下記のマガジンをご覧ください。

大事なのは「トレーニングがオフの日だけやる」「暇なときだけやる」のではなく、毎日行うことです。

毎日行うことで、偏った体の使い方(癖)が修正されたり、実体のわずかな歪みが改善されたりする効果があります。

日程をあけてたまにしかやらないと、元の状態に戻すのによけいな時間がかかってしまうため、毎日行いましょう。

今回は詳しく触れませんでしたが、多様な身体機能を鍛えることは、スポーツ・武道のパフォーマンスアップにも役立ちます。

まとめ

  • 普通の日常生活や、運動している内容によって、体の使い方が偏り、それが歪みになる

  • 歪みはこまめに修正することが大事

この記事では動きのベースとは何なのか、ということまでは詳しく書いていません。

今後、この点について掘り下げて書いていければと思います。


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【自己紹介】都内の元空手道場で整体を開業。「整体」「古武道」「体の使い方」について発信していきます。

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