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【股関節の引き込みとは】腸腰筋を使うための簡単なワーク

こんにちは。
私は「体の使い方」についてよく発信していますが、特に重視している体の使い方の基礎が「腸腰筋を使える」ことです。

腸腰筋が使えなければ、
⚡座っているだけで疲れる
⚡背中を過剰に使うため、腰痛になる
⚡姿勢が安定しないため、肩こり、首こりになる
⚡脚がうまく使えず、つまずく、膝や股関節を痛める、歩くだけで脚がだるくなる
といった多くの不調に繋がります。

そのため、腸腰筋を使えるようになるための記事を書いてきました。

【参考】

上記の記事では「腸腰筋を使って骨盤を立てる」という体の使い方を紹介しています。

しかし、おそらく「腸腰筋を使う感覚が分からない」という方もいらっしゃると思います。

そのため、この記事では腸腰筋を使うために「股関節の引き込み」を意識するワークを紹介します。

これはいわば、片脚ずつわけて「腸腰筋を使って骨盤を立てる」を実践する内容です。

執筆者 ふかやとしふみ
古武道師範、身体均整師(ボディデザイナー)。剣術を中心に武道・武術やさまざまなトレーニング、整体を実践する中で工夫してきた、体の不調改善、身体機能UPの方法を紹介しています。


股関節を引き込む意識で腸腰筋が働く

股関節を引き込むとは、簡単にいえば、股関節をお腹の奥に引き上げるような感覚です。

座った姿勢で行うと、鼠径部の折れている「谷」がより深くなるようなイメージです。

まず先に股関節を引き込むワークを動画でお見せします。

①右脚を伸ばし、左脚を曲げて床に座る。
②右脚の方におへそを向ける。
③右の鼠径部に手を挟む。
④骨盤~背中を丸めず、手をより鼠径部に深く挟んでいくように、体を前に倒していく。このとき、骨盤から倒すことがポイント。
⑤深く倒したところで5秒ほどキープして戻る。これを5回ほど繰り返す。反対側も行う。

股関節を引き込むワークのポイント

このワークのポイントを説明します。

①腰、背中を丸めない

腰、背中を丸めたまま顔だけ脚の方に寄せようとしては、このワークの意味がありません。

骨盤から前に傾け、骨盤と脚の骨(大腿骨)の角度を鋭角にするように行ってください。

別の言い方をすれば、鼠径部に置いた手がより深くお腹に引き込まれる感じです。

このやり方で、鼠径部や下腹部の奥が締まっている感じがあればOKです。

②体を正面に向けない

体は、伸ばした脚の方に向けます。

体を正面に向けたままだと、これも腸腰筋に効かせることができなくなります。

③腰・背中や太ももはできるだけリラックス

このワークで効かせたいのは、鼠径部、内もも、下腹部あたりのインナーマッスルです。

そのため、腰・背中を反らせるように力ませたり、太もも(特に前)を力ませて力づくで体を倒そうとはしないでください。

体のねじれの改善にも使える

このワークは、腸腰筋の左右差を改善し、体のねじれを解消するためにも使えます。

簡単に説明すると、
・仰向けに寝たとき、足先が外に倒れる方
・立って骨盤を左右から手で持った時、前に出ている方
が腸腰筋が弱い側である可能性が高いです。

この腸腰筋が弱いと思われる側で、今回のワークを多めにやってみましょう。

このワークをやると腸腰筋が働くようになるため、左右の腸腰筋のバランスが整い、体のねじれが改善します。

詳しくは今後の記事でお伝えします。

まとめ

  • 股関節をお腹の奥に引き込むことで、腸腰筋を使うことができる

  • 股関節を引き込むとき、背中や太ももを緊張させないこと

このワークも、すぐにできなくても問題ありません。

繰り返し行って腸腰筋が「使える」感覚を少しずつ育ててみてください。

また、これができたら、私が紹介している他の腸腰筋のワークも試してみてください。


お読みいただきありがとうございました。

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