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【身体機能UP】中心から末端へ、力を効率よく伝える体の使い方

この記事は、
🔥スポーツ、武道、ヨガなど、運動をしていてもっと上達したい
🔥普通の日常動作を「体を痛めないように行いたい」「もっと効率的な力の使い方で行いたい」と思っている方
などに向けて書いています。

この記事のテーマは、タイトルにある通り「中心から末端へ」力を伝える方法です。

「力の伝え方」「体の使い方」というものは、とても大事なものです。
これを間違うと、運動でも日常動作でも、簡単に体を痛めてしまいます。

また、スポーツや武道であれば、体の使い方の土台が悪ければ、どれだけテクニックを磨いても上達が頭打ちになります。

そこで今回は「体の使い方」の中でも特に大事な「中心から末端へ」という力の伝え方について解説します。

これができれば、
✅手首、肘、肩、膝など関節を痛めにくくなる
✅力みなくリラックスして動けるようになる
✅運動時に大きなパワーを発揮できるようになる(跳ぶ、走る、打つ、持ち上げるなど)

まだピンとこない方が多いかもしれませんが、これはとても大事な体の使い方です。

運動をしている方はもちろんのこと、普通の生活をしている方にもぜひ身に着けていただきたいものです。

執筆者 ふかやとしふみ
古武道師範、身体均整師(ボディデザイナー)。剣術を中心に武道・武術やさまざまなトレーニング、整体を実践する中で工夫してきた、体の不調改善、身体機能UPの方法を紹介しています。


人間は末端で力んで動くことが多い

そもそも、人間は末端で力んで動くことが多いです。

たとえば、フライパンを持ちあげるときに、手でギュッと柄を握り、手を中心に力を込めて持ち上げようとする方がほとんどです。
これでは、手首や肘を痛めやすいです。

また、階段を登るときに、膝のまわりに力を入れて、膝を伸ばす力で体を持ち上げようとする方が多いのではないでしょうか。
これは、膝を痛めやすいです。

こは一例にすぎませんが、人間はほとんどの場面で、手足の末端に近い部分で力んで動く癖があると考えています。

別のいい方をすれば、対象(上の例でいえばフライパン、階段)との接点(手、足)の周辺を力ませて動く、というのが普通人のデフォルトといえるでしょう。

このように末端で力んでしまうのは、
・手足は普段からモノに接していて意識しやすい、感覚が鋭いため
・手足は視界に入りやすく、意識しやすい
・末端の細かい筋肉だけで動いた方が省エネ
といった理由があるのではないかと思います。

このような理由から、本能的に末端から動きがちなのかもしれません。

しかし、このような末端を力ませる動きは、大きな力を発揮するのには向いていません。
タイトルにもあるとおり、中心から末端へ力を伝えた方が大きな力を発揮できるのです。

より具体的にいえば、体幹の力を手足の末端までスムーズに伝えることで、強い力を発揮できます。

中心から力を伝えることで大きな力が効率よく出せる

中心(体幹)から末端(手足)へ力を伝えることが大事なのは、下記の理由からです。

①体幹には大きな筋肉が多い

いうまでもありませんが、人間の手足は体幹についています。

ご自身の手、腕の筋肉と体幹の筋肉を比べればわかると思いますが、体幹には大きな筋肉が多いです。

たとえば、腕であれば大胸筋、僧帽筋、広背筋のような大きな筋肉と連動させることができます。

そのため、体幹から使うことで大きな力を発揮しやすいのです。

②全身の連動を使える

体幹は大きなまとまりであるため、うまく繋げて使うことができれば、手や足から離れた部位まで協調させることができます。

そのため、手、足を単独で使う場合に比べて、全身の連動から大きな力を発揮できます。

また、てこの原理で考えても、力点から作用点までの距離が長くなるため、大きな力が発揮できることが分かると思います。

【動画で解説】中心から末端に力を伝えるワーク

では、これから中心から末端に力を伝えるワークをご紹介します。

今回紹介するのは下記のシンプルなワークです。

  • 背中から手に力を伝える腕立て伏せ

  • 仙骨から足に力を伝えるスクワット

  • 背中から手足に力を伝える「熊歩き」

さらに発展版のワークは、今後別の機会の記事にしたいと多います。

このシンプルなやり方でも、丁寧に行うことで「中心から末端に力を伝える」コツがしっかり身に付きます。

せひ実践して、動きのベースアップを目指してください。

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