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ロードリームワーク記録|ハリボテは自由

きた。
低気圧だからかちょっとロー傾向で、お馴染みの自罰的な声がきたぞ。

「自分が中身のない、軽薄なハリボテのような気がする。いつかニセモノだとバレてしまう」

思い立ってワークで迎え撃つことにした。

ハリボテになってみる。
クシャクシャの紙になったように、くしゃっとつぶれて床に転がってみる。
くしゃくしゃで、かさかさで、軽い。

潰れていく中で出てきた気持ちは、
「期待に応えられない、こんな自分では人から顧みられない。見向きもされず、ひとりぼっちになるのでは?」
焦り、不安、けれどもう疲れた、限界。

言いたくなったのは、
『頑張るから。そばにいて、置いていかないで』

それを味わいながら、もっとくしゃくしゃになっていく。

その時に出てきたのは、諦め。そしてその後に訪れた、安心感と静けさ。

『これでやっと、期待されない』

いままでの潰れそうな重圧は消え、くしゃくしゃでみっともなく何者でなくても、ずっとずっと前より自由な感覚。

人の期待に応えることから自由になり、やっとただの自分でいる感じ。
証明したりアピールしたり、もうしなくていい、という安心。静けさ。

いつしか、自分で自分にプレッシャーをかけていたのかもしれない。
あの安心感、自由さ。忘れずにいよう。

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