- 運営しているクリエイター
#写真
⑱人を残忍にするシステム(2018/6月) Auschwitz-Birkenau編11
伊藤計劃の『虐殺器官』というSF小説がある。
その小説では、”虐殺の文法”を使った言葉が脳にある特定のモジュールに作用し、虐殺を誘引する、というもの。
案内してもらっている間に、中谷さんは何度か問いかけてきたのが、
なぜ、当時、医学や学術など文化水準が高いドイツで、このようなことが起きたのか…と。
そして、囚人の中にもカポ(監視役)というヒエラルキーを作り、それによりさらに劣悪な環境に陥っていた
⓮歴史修正主義(余談) Auschwitz-Birkenau編7
大学のころ、単位が楽に取れるという理由で文化人類学の授業を取っていた。
遅刻して、大きな講堂の1番後ろの席に着くと、ちょうど室内が暗くなりスライドが下され映像が流れ始めた。
赤と黒の強い色彩が画面に映り、白人の坊主頭の若者たちが右手を挙げ叫んでいた。
別に暴力映像でもないのに、赤と黒とスローガンの様に腹の底に響くような声が不穏で、なんだか恐怖を感じた。
それが私にとって、初めて見るネオナチだった