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全力少年してしまった私と、変わらずにいてくれたスキマスイッチ

皆さん、スキマスイッチは好きですか?

私は好きです!!!

ドラマ『おっさんずラブ』シリーズをきっかけに知った方や、好きになった方も多いかもしれませんね。

▼ドラマシリーズ・映画ともにスキマスイッチが主題歌を担当

さて、本日は私が敬愛するスキマスイッチについて語らせてください!!!


人生ではじめて買ったCD『空創クリップ』

私が人生ではじめて買ったCDは、スキマスイッチの2ndアルバム『空創クリップ』だった。

▼『空創クリップ』詳細(公式サイト)

まだアルバイトもできない歳の学生にとって、CD、それもアルバムを買うというのは結構な決意と覚悟がいる。

けれど当時の私は、「全力少年」の疾走感あふれるリズムとメロディーや、ちゃぶ台をひっくり返したような振り切った歌詞に強く惹かれていた。そして、冒険心をかきたてるジャケットと、空創クリップというタイトルにワクワクしながらレジにCDを持っていったのだ。

そんな「全力少年」世代の私は、スキマの最強のポップチューンよろしく、自分の人生も“積み上げてはぶっこわし”を繰り返し、今に至る。進学も就職も恋愛も、広いカバー率で破壊と創造をくりかえしてきた。その意味では、あの頃の私はきっと全力で少年だった、のである。

ずっと変わらずにいてくれたスキマスイッチ

はじめてスキマスイッチのライブに行ったのは、離婚を経験したあと。人生で一番キツイであろうときだった。

そのときのライブの感想がこちら。

飾らない人柄がにじみでた等身大の歌詞、リスナーを置いてきぼりにしないゆったりとしたリズム(「ゴールデンタイムラバー」は、いったん置いておこう)。本当に癒やされた。

そして気づいたら沼に落ちていた。

はじめてCDを買ったあの日から、本当にいろいろなことがあった。近年は余裕がなく、正直に言うとスキマの音楽をあまり聴けていなかった。だからライブでは、自分が慣れ親しんだスキマスイッチの音楽なんだろうか? もしかしたら変わってしまっているかも......という不安がほんの少しあった。

けれど懐かしいような、心が安らぐメロディーを聴いてすぐにわかった。私が変わってしまったあいだも、スキマはずっと変わらずにいてくれたんだ、と

厳密に言うと「お? 今回は新しい試みだ!」という実験的な変化はもちろんある。けれども、根本のスキマスイッチらしさ(私が慣れ親しんだスキマのイメージ)は変わっていなかった。

ミュージシャンの曲のテイストが変わることは決してダメではないし、むしろ何年も続けていたら変わるのは当たり前とも言える。

けれど、スキマは変わっていなかった。ずっと私の知るスキマスイッチを貫いていてくれたのだ。

とりあえず、ここで一方的にお礼を述べておきたい。変わらずにいてくれて、私の好きなスキマでいてくれて嬉しかったです。どうもありがとうございます。

日常のための“スルメ曲”量産ミュージシャン

イェーイと叫びたくなるようなロックテイストの曲も、ゆりかごに揺られているような甘く切ないバラードも、曲調は違うのにどれも聴いていて落ち着く。スキマの音楽からは、冗談抜きで1/fゆらぎ(波音など、リラックス効果があると言われる揺れ動き方)みたいなのが出てるんじゃなかろうか? といつも思う。

▼ちなみに1/fゆらぎとは、こんなもの

ネットのコメントをみていると、スキマの曲はたびたびファンから「スルメ曲」と評されている。聴けば聴くほど味わいが増し、その心地よさに取りこまれていく。つまり、スキマの曲は非日常のための音楽というより、あくまで日常に寄り添うメロディーなのだ。 

何気ない毎日を積み重ねることがどれほど大変で、けれど尊いことか..…慌ただしい日々のなかで、スキマの曲はふっと気づかせてくれる。

こうしたスルメ曲が多いのは、スキマスイッチだけでなく、彼らの音楽を支えるスタッフたちの存在も大きいだろう。YouTubeのアルバム振り返り企画や過去のインタビューを見聞きすると、ヒットの裏側が垣間見えるような気がする。

プロデューサーを持たず、セルフプロデュースで自分たちの音楽を創っているスキマスイッチ。けれども、「認知度の向上」や「売るための戦略」という面では、裏方であるスタッフの助言もたくさんあったのかなと想像できる。

きっと歌手もスタッフも、日々の何気ない悩みと向き合い、全力で破壊と創造をくりかえしてきたんじゃないだろうか

人の個性や才能を伸ばすのがうまい人は、どこの業界にもいるのかと思うと、私はなんだか胸が熱くなってしまうのだ。

私にとって推しとは、太陽のように照らしてくれる友達

あらためてスキマスイッチの音楽の魅力を考えると、いちばんしっくりくるのは「親友」という表現かなと思う

前でもなくうしろでもく、ずっと横で見守っていてくれる。つらいことは一緒に悔しがり、ときにふざけあえる身近な友達。スキマスイッチの音楽には、そんな素朴さや親しみやすさが漂うから、20年も愛されるのだと私は思う

そして、いまの私にとってスキマは、気を抜いたらネガティブになる自分を温かい場所に引っ張りあげてくれる、太陽のような存在でもある。

ああ、これが推しってやつなのね。
そうなのね。
最高だね。笑

「いまを生ききる」ために呼び覚ませ、全力少年!

人は必ず老いる。だからこそ気持ちだけは若く、全力でいれば、少しは生きるのが楽しくなるのかもしれない。10年以上経っても、全力少年はやっぱりいい曲だ。

挫折も後悔もムダにしないための正解や近道なんて、おそらくどこにもない。

道があるとすれば、いまを全力で“生ききる”こと。これに尽きるのだろう。だからひとまず私も、いまは自分にできることを精一杯していくつもりだ。

まずは「スキマスイッチのファンって、いい人が多いよね」というパブリックイメージでもつくるため(笑)、泥臭くても真面目に生きてみようと思う。

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