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エッセイ

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ちょっとした思い出話など、とりとめのない雑文です。
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記事一覧

梅はバラ科で、桜もバラ科

私は本の好きな子どもでした。 毎週、近所の図書館に通いつめて本を借りていました。 当時は…

晴れる
1か月前
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類は友を呼ぶ

図書館の常連に、大学院の先生がいます。 いつもニコニコして、私たち図書館員にも「じつは最…

晴れる
2か月前
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空と雲

この世で一番美しいものは、空と雲ではないかと思うことがあります。 通勤電車で車窓からぼん…

晴れる
6か月前
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男好きと女好き

世の中には「男好き」と「女好き」が存在しているように思います。 誤解のないように言えば、…

晴れる
10か月前
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赤と紺

中学生のとき、家庭科の実習でパジャマをつくる授業がありました。 私は料理は好きですが、裁…

晴れる
11か月前
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故郷喪失

私には帰る実家がありません。 と言ってもべつに深刻な事情があるわけではなく、親が早くに実…

晴れる
1年前
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ペースメーカーさん

速く歩くのが好きなので、なんの必要もなくてもつい全速力で歩いてしまいます。夏場は最寄り駅に着くだけで汗だくになっていたりします。何が自分をここまで駆り立てるのかわかりませんが、脳内でなんらかの快楽物質が出ている気はします。図書館で本を運ぶ以外、運動らしい運動をまったくしていないので、これくらいのエネルギーは使ったほうがいいのかもしれません。 最近では速く歩くためのコツも独力で会得しつつあり、どうやら「動く歩道」を歩く要領で、足裏と地面の接地時間を気持ち長くし、踏みこむときよ

ウェディングドレス

私は結婚したときに式や披露宴などはしなかったのですが、まあ記念写真くらいは撮ろうか、とい…

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2年前
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放浪癖と貧乏性

子どものころ、クリスマスに「シルバニアファミリー」のおもちゃを買ってもらったことがありま…

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2年前
5

わたしが一番きれいだったとき

『わたしが一番きれいだったとき』という有名な詩があります。 教科書にも載っているので、ご…

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2年前
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チョコレート、ラベンダー、サイモン&ガーファンクルの日々

そのころ私はひどい仕事をしていて、当然のことながら毎日が憂鬱だった。 満員電車に揺られて…

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2年前
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