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トンデモ博士をトンデモ映画に 映画『ケロッグ博士』〜映画感想文〜

ケロッグ博士(1994年製作の映画) THE ROAD TO WELLVILLE 製作国:アメリカ上映時間:120分
監督 アラン・パーカー
脚本 アラン・パーカー
出演者 アンソニー・ホプキンスブリジット・フォンダマシュー・ブロデリックジョン・キューザック


ミルクボーイの「コーンフレークと違うかぁ」で指しているコーンフレークがケロッグ社のコーンフロスト(現コーンフロスティ)。



1852年にケロッグ博士が生まれ、
1906年にのちのケロッグ社の前身となるバトルクリークトーストコーンフレーク設立。
1922年にケロッグ社と改称し、コーンフレークが普及。
1962年に日本法人設立。

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1876年(24歳!)にサナトリウムの館長に就任してるんですね。



そこでかなり独特な健康法を実践していた、と。

以下ウィキより。

「主な療法は電気コイル治療、高圧電気風呂、乗馬療法、喫煙の禁止、飲酒の禁止、セックスの禁止、子宮マッサージ治療、腸内洗浄、アークライトを利用した頭皮脱毛治療、アークライトを利用した光線耳治療、フットマッサージ器、マッサージベルト、博士考案器具による運動、紫外線ランプ歯科治療、熱気風呂、腰痛振動器具、などがある。」

「また禁欲主義からマスターベーションを禁忌し、性欲を抑えるさまざまな方法を説いた。」

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↑これらが映画で描かれていましたが、全部実際やってたことなんですね。。

かなり宗教と紐づいていたようですが、
24歳で館長になれた時点で相当なやり手だし、
人身掌握術に秀でていたのでしょう。

それをアンソニー・ホプキンスがほぼ怪人として演じていたのが面白い。

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とはいえ主役はマシュー・ブロデリック。



と、彼の妻のブリジット・フォンダ。

この2人が可愛い。。。。。
キラッキラの若手スターだった頃の2人。

が、何してんのよ、何されてんのよってことをひたすら繰り返します。。
まぁ↑上記のことですよ。。

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〝禁欲〟を描くってことはその正反対のことを描くことでもあるので、
「ピンク映画なのか?」っていうくらいにエロシーンが多い。。

隙あらば男女も年齢も問わず裸を出してくる。。

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この映画、1994年に公開されて大コケ!



批評的にもダダ滑り。。

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僕はどういうわけだか、映画を観る前に原作小説を読んでいました。

『ケロッグ博士』という強いタイトル。
「健康のためなら死んでもいい」というコピーに惹かれたんでしょうね。。
高2の僕。

映画観では見てないと思うので、のちにレンタルビデオで観たかと。

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で、最近アマプラに来たんですよ。



で、観たんですよ。25年ぶりくらい?

悪くないんですよね、どう考えても。

エロとかグロについては個人の好き嫌いは仕方ないとしても
シーンが毎回面白いし
俳優さんも「なんでそんなに?」っていうくらいに楽しそうに演じてるし。

ただやってることはずっとひどい。

マシュー・ブロデリックやブリジット・フォンダが出演を決めたことを後悔してないわけがないシーンの連続なんだけど、、
どう考えてもノリノリでやってるようにしか見えないほど楽しそう。。

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終盤あたりのドタバタがもうさすがにお腹いっぱいってのはあるけど、

美術もいいし、
トンデモ器具のスチームパンクっぽさも良かったですよ。

でもまぁそんなには良くないですけどね。。

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