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ドキュメンタリー映画『健さん』

健さん(2016年製作の映画)
上映日:2016年08月20日製作国:日本上映時間:95分続きを読む
監督 日比遊一
出演者 高倉健 マイケル・ダグラス ジョン・ウー ポール・シュレイダー ヤン・デ・ボン


年配の方がありがたがってる前世代のスター

高倉健って瑛太に似てますね。


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『鉄道員(ぽっぽや)』観たけどあまり印象にもなくて。。

『新幹線大爆破』は観たけど、高倉健の印象がそんなにない。。

『幸福の黄色いハンカチ』『遙かなる山の呼び声 』も不勉強で見たことなく、、
『動乱』も面白そうだな、とか
『ブラック・レイン』もやっぱ見ときますか、ってなレベルです。


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気づいた時には5〜6年に一本主演映画を撮って興行収入10億〜30億当てる大御所になってまして。

で、
その頃って逆に高倉健を「大根役者」とか「自分不器用なんで」イジりをするのが流行っていたようで

高倉健のイメージは、
「年配の方がありがたがってる前世代のスター」というもの。


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目が怖いってのはこの映画を見て改めて思いましたし、、、
あんまり僕の好みに合う映画じゃないという先入観がありましたし、
この映画見てもそれはそんなに拭えていない。。。

これが昭和の男だ!これが日本の男だ!感が苦手だし
やっぱり比較としてイーストウッドが出てきて、やっぱそうか………と。。


理屈のあるメソッド的な演技をする方


ただ、演技に関してはものすごく微細な表情や体の動きで表現される、
つまりはちゃんと気持ちで演技してるってことなんだと思いますが、

意外とちゃんと理屈のあるメソッド的な演技をする方なのだと知ったので
今自分がこの年齢になって
高倉健の演技を見たらきっとわかるものが多いんだろうなと思います。


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「よっ!待ってました、健さん! 」

主にヤクザ映画ででしょうが、高倉健がスクリーンに初登場すると観客が「よっ!待ってました、健さん!」と声をかけていた、と。

きっと拍手も起きたのでしょう。

僕、三谷幸喜の舞台『桜の園』を観に行った時に、浅丘ルリ子が登場する場面で客席から拍手が起きました。確か僕も拍手したような。「どうぞ拍手をなさって」っていう光線が浅丘ルリ子から出ていたので、拍手するのが自然な空気でした。

三谷幸喜自身は「普通拍手が起きるようなシーンじゃないのに」と思っていたそうですが、客席にいた人間からするとあれは拍手するのが自然。

ていうくらいに、ありがたいスターが出てきたら客だってリアクションした。

今スター映画ってのがなかなかないですけど、やりたいですよね。

早く応援上映が再開される世界に戻らないかな。


ラストシーンは以下に。


健さんの好きな言葉「寒青」。

漢詩の言葉で、風雪に耐えて青々と立つ「冬の松」を意味する。

「健さん」「健さん」「健さん」「高倉さ〜ん」「健さん」
今まで登場した人がカメラ目線で健さんに呼びかける。

終わり

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