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世界をどう見ていくか?

最近知ったデヴィッド・オライリーというアーティストの作品がとても興味深い

例えば,『Mountain』は「プレイヤーが山になる」ゲームだ.何かが起こる訳ではなく,ただ太陽が登っては降りて,季節が移ろい...というそれだけのゲームだ.

“山になれる”哲学的ゲーム「Mountain」が日本語化 言語の壁を超えても山の気持ちは分からなかった

また最新作『Everything』は熊にカエル,テントウムシに花粉,微生物などありとあらゆる生命に「憑依」してその視点を体験していくゲームだ

デビッド・オライリー最新作、生命の本質にアクセスする環世界ゲーム《Everything》ドミニク・チェン対談

リンク先のインタビューでも触れられているが,これはイームズ夫妻による『パワーズ・オブ・テン』やユクスキュルの『生物から見た世界』を思い出させる.

ただ『パワーズ・オブ・テン』や『生物から見た世界』とは異なるのはこれが「ゲーム」というメディウムによって表現されたことだ.インタラクティブに動作をすることができるゲームはより没入感を増幅させる.この世界に存在するあらゆる生物は独自の時間と空間の知覚を持っている.私たちがそれを意識することにより,世界への解像度は広がる.そうした試みの新しい形が出てきたようで非常に興味深い.

世界は驚くべきほどの解像度で存在していて,その次元をいくらか変えて世界を受容しようと試みると全く違うものが見えてくる.

ちょっと調べてみよう
(そういえば『蚊』とかいうゲームもありましたね)

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