ふくしまおこしびとPlus」ではふくしまの地域づくりに関するキーパーソンや関係人口の方に、福島の魅力や想いをお話いただきます

小針沙織（こばり　さおり）さんプロフィール
大天狗酒造杜氏。
1987年12月25日本宮市に生まれる。2015年、家業を継ぐために、実家である大天狗酒造に入社。 2018年4月福島県清酒アカデミーを卒業し酒造士となる。 安達太良神社秋季例大祭の時には南部若連の囃子係として祭りを盛り上げ、本宮市商工会青年部では毎年夏祭りにお化け屋敷を制作したり、イルミネーションの飾り付けをしたりして、本宮の行事には積極的に携わる。

大天狗酒造の杜氏となった経緯を教えてください

2018年に清酒アカデミーを卒業し、以降杜氏として酒造りをしています。
小学校1年生の時から小若として、地元の安達太良神社の秋季例大祭に参加してきました。祭りが終わっても、次のお祭りまで一年間ずっとお祭りのことを考えるほど祭りが好きで、あるとき「お酒がなくなったら…」と真剣に考えました。お祭りには必ず大天狗のお酒があります。このとき、お酒を提供する側としてお祭りに参加し、酒蔵を残していきたいという気持ちが湧きました。

酒造りの他にどのようなことをされていますか

これまで日本酒の美味しさを発信するインスタライブの開催や、地域の商店や農家と一緒にイベントを行い、本宮市や福島県の魅力をPRしました。また、2020年に台風被害を受けたあとクラウドファンディングを立ち上げ、酒蔵を利用したコミュニティスペースをつくりました。日本酒を楽しむ会やミニライブ、落語会などを開催しています。また、大天狗酒造の酒粕を使ったお菓子を地元の菓子店とコラボして開発するなど、お酒を飲まない方もターゲットにした新しい商品もつくっています。

今後取り組みたいことはありますか

明治5年からつづく酒蔵の歴史と伝統を継承しながら、お客様に何度も購入いただけるような魅力のある商品づくりをしていきたいです。
さらに、地域の農家や県内の学生と一緒に酒造りを進めるなど日本酒を通して様々なつながりを広めていけるようなイベントなど、お酒を楽しく飲める「場面」をつくりたいです。
福島のへそのまち、本宮へぜひお越しください！