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RETUL FITを受けた話



10月のとある日、RETUL FITを受けてきました

(憧れの電極マンの図)

・きっかけ
元々興味はあったものの、金額の高さや予約のハードルで中々重い腰が上がらず。
諸々教えてもらっており、練習仲間でもある
おぱんちゃん
が絶賛だったことから...
嫁が先に受けてきました。

嫁はサドル高が3cmアップという脅威のポジションチェンジがあったものの、その後鹿野山福岡で3分のタイムアップを果たし、FTPも上がり、筑波山不動峠でも数十秒のタイムアップをするというとんでもない成果を出しておりました。

で、自分はというとニセコクラシックもツールドおきなわも2年連続の中止となり早々に筋トレに切り替えてオフシーズン満喫中。

何かモチベーションアップの材料が欲しいな、と思ったことで受けに行きました。(長い)
お店は前二人と同じく
りんりん自転車館 一之江店 さん

・前振り
直前に受けた二人が漏れなくS-Works7お買い上げとなっており、自分も靴は購入だろうなと覚悟。
事前に靴の注文が必要になったらいけないと思い先にお店で相談。

結論からいうと
随分前にスペ社契約切れの投売り品を買ったSW7でサイズはバッチリだった模様。
足は特徴のある子で
左足のが少し大きいが変化が少なく、右足は一見すると小さいものの体重をかけると横方向に広がる足、ということでした。

・〜前日まで
問診票が届いたので偽りなく素直に記載していく。
靴も変わらなかったので実はあまり変わらないんじゃないか、と凄く不安になる。
カーボンホイールに履き替えても、TarmacSL7に乗り換えてもあまり速くならないぼくはまたしても
「課金して速くなれるワケないだろ」
という辛い現実を突きつけられてしまうのか...

・当日
とにかく片っ端から荷物持っていく。
普段の装備セットに加えてステム、スペーサー類に純正インソールも。
クリートもボロになっていたものの世間じゃ青クリートがないという噂も聞いていたので程度良の中古も持っていく。

・前半
インタビュー
問診票に基づき質問に答えていく。
右膝に問題が起きやすいことを除き有料健康上児っぷりを発揮する。
右膝もSolestarで問題がなくなっているので...

・中盤
アセスメント
足のサイズ計測(再び)、坐骨幅の計測、足裏の形チェック...と進んでいく。
身体が強烈に硬く可動域のほとんどないタイプ、と思っていたものの1年以上地道に続けたストレッチなのか、ここ3ヶ月ほど頑張っている筋トレの成果か基本的にそんなに酷いわけではないことが判明。

身体の特徴としては
右足が外反(O脚、世の概ね88%の人)なのに対して左足は内反(X脚、ほぼいない)という右に傾いた足だったということ。
と、右足首が固くアンクリングによる動作の補完が全くできなそう。
という2点。

「身体に相当特徴があるのでかなり変えられそうですねーw」とフィッターの中野さん談

・終盤(といってもここからが本番)
まず固定ローラー上に乗車して現状のペダリングの動画撮影だったり、モーションキャプチャやらを受ける。

まず着座位置を即修正。
Powerサドルは「前乗り」という頭があったこともありかなり前に座っていたがそこは適正位置じゃないと指摘をもらう。
坐骨をパンチングが一番あるあたりに、というアドバイスをもらいそこに座るよう修正。
そうするとどうにも座りが悪い...

中盤で測ったサドル幅は143が適正とのことで、どうにかならんかーと思ったところついていたサドルはまさかの155ミリ。
小さいフレームには広いサドルが付いて売られている、とのことが判明し(クランクと一緒で小さくなると思ってた)、まず143のサドルに変更。
適正であろう位置に座っても問題なくバランスが取れてスムーズに脚が回る。

どうもいままでは坐骨を乗せる、というよりは坐骨で挟むような極端なポジションに居続けていたようなので目からウロコが落ちる。

サドル高が低く上死点で曲がりすぎ、下死点でも膝が余っている、ということが最初に課題となる。
のでサドル高がガンガン上がっていく。元々少し遠すぎるかも、と思っていたポジションだったのでサドルは前に出てセットバックは結局ほぼ変わらない。

次にクリート位置を少しいじってみるがここで難儀する。左右で全く違う前後位置にクリートがあったのでまずは左足に揃えて先端でパラレルにしてみる...が右膝が痛んですぐOUT。
諸々調整するがよくならず結局右足はかなり深い位置に戻る。
左を右に揃えて深くしてもあまり変わらないのでとりあえずそれでクリートポジション決定。

次に遠すぎるかも感じのあるハンドル周りへ。
完成車についてきたステムは80ミリと非常に短かったもののSL7出たてのころでステムが全然手に入らなかったことから110がほしいところ120(12°)のVENGEステムで採用していた。
のをターマックステムありますよーということで110(6°)のターマックステムへ変更。
スペーサーも一枚入れたことで程よい距離感に。

SRAMのブラケットが大きく手首が詰まって辛い、と訴えてみたところ横から握っているのでハンドル幅を広げるか...という話になったが個人的に気になっている内巻きブラケット(レムコスタイル)がやりたい!とアピール。本来実効ハンドル幅が狭くなるので...
ということだったがこれがバッチリフィット。

フィット前は腕でつっぱっていたのが肘がフリーでブラブラできるくらい脱力できるようになる。

腕を前に出した時に肘がほとんど上を向かない腕の作りのようで、内巻きにすること肘が上に向いて反対に小さいフォームが取れるようになった。
人体って不思議だ...

というあたりを経てポジションは概ね決定。

足部の調整として純正インソールにウェッジを入れてみたが合わず、Solestarに入れてみたりもしたが痛くなるだけだったのでSolestarだけは継続になりました。(前二人はSolestarもなしになったのでそこだけ違う)

そんな流れでRETUL FITは終了。
当初3時間予定のところワガママボディと、フル内装フレームと、(諸々落ち度のあるメンテ状況)とがかさなり、終わる頃には日も暮れまくって6時間が経過。

長い時間ありがとうございました。


で、翌日。
RETUL FITの喜びを知る会(仮称)
3名で集まってLSDに。

まず乗り出して驚いたのは
正しい位置に着座すると腰が安定しまくるということ。
LSDペースで200Wくらいだと冗談抜きで
ずっと走れそう
と感じる安定感

次にハンドル位置が適正で、かつ持ちやすいとストレスが全然なく自然にエアロな格好で走り出せるということ。

これはいい!本当に気持ちよく乗れる。
腰が安定すると自転車の不快感が7割減するんだな(大袈裟)


本当は
前傾する理由、とかエアロポジションは常用するもんじゃない、とかハイケイデンスで尻が跳ねるのは踏み遅れ、とか矯正には片足ペダリング、とかどうしてリラックスポジションを合わせるのかとか...諸々良いお話を聞いたのだけどそこは割愛。

RETUL FIT
パーツ代込みで7〜8万はかかるけども...
おすすめです。

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