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同性愛は宗教的にNG?宗教と同性愛についてまとめてみた

兵庫県尼崎市の尼崎戎神社で、ゲイカップルの神前結婚式を受け入れたということで、ニュースになっていました。

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202305/0016408090.shtml

神道といえば、八百万(やおよろず)の神様がいるといわれる、多神信仰の宗教です。
しかし、宗教法人「神社本庁」を母体として結成されている国民運動団体「神道政治連盟」が、2022年、同性愛に対して差別的な内容が記載された文書が配布されていたというニュースもあった中で、異例であり、進歩的な決断だといえます。

■同性愛は精神障害なのか?

精神医学学会では、70年ほど前まで、精神障害として扱われていました。当時は同性愛という『病気』を治療するための研究も多く進められていたようです。
しかし、1974年アメリカ精神医学会が発行した「精神障害の分類と診断の手引」(DSM)(第3版)以降は、同性愛は精神疾患から外され、1993年WHOが国際疾病分類(ICD)(第10版)で、同性愛を治療の対象からはずしました。

今では、同性愛は精神疾患ではないというのは広く知れ渡っていることではありますが、さかのぼると、その歴史はそれほど古くないものだということが分かります。

■宗教と同性愛について

宗教と同性愛については、こちらの記事が分かりやすくまとめられていました。

神道では、神話の時代から結婚が男女に限られていることから、同性の恋愛や結婚が認められないという解釈をしているようです。
(ってか、神話の時代と今は違うよってツッコミは関係者内でないのかと思ってしまいます)
しかし、同性同士の挙式などにおいては、最終的には神主の個人の考えに任せているようです。

仏教では、神道に比べ、同性愛に寛容なところがあります。
もともと仏典には、男の体でないと成仏できないという風にとらえられるような内容が記されているのですが、今の解釈では「性のない存在になる」ととらえられているためです。

しかし、浄土宗の見解では、「憲法に従う」とあるようです。今の日本の憲法上、同性婚は認められておらず、法がその解釈ならば挙式に関しても基本否定的とのこと。昔から政治と密接につながってきた仏教ならではの見解ですね。

キリスト教では、基本同性愛が認められていません。しかし、2020年、教皇フランシスコが「同性カップルも家族になる権利がある」との考えを明らかにしたことにより、少しずつ考えが変わってきています

■最後に

宗教といえば、一人一人が幸せだと感じる目的であるものだと思っていましたが、まだまだ同性愛が広く認められるには時間がかかりそうです。そのためにも今回の尼崎胡神社のような前向きなニュースはどんどん伝え、広く深く浸透させなければならないと感じました。

■参考


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