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改めて山鹿 その3 〜文化に触れる〜

山鹿、わたしは隣町に住んでるんですが。
こうやって、県外から来る仲間と歩くというのを意識して歩いてみると色々発見があります。当初のイメージは、山鹿は百華百彩といういう和傘と竹灯籠のイベントを楽しむという感じでした。


山鹿といっても、お茶が有名な「鹿北」、ワイナリーや矢谷渓谷、あんずの丘がある「菊鹿」、菊池からも近く私の生活圏な「鹿本」、あと熊本市寄りのエリアである「鹿央」。となってます。

その中でも、八千代座を持つ山鹿の中心地である豊前街道エリアは歴史的にも、文化的にも山鹿のアイデンティティといった印象を強く受けました。惣門ツアーに、事前に参加してみたのですが非常に楽しめました。補助金なしで十分回るシステムとはいえ、600円はリーズナブル。それ以上の満足度はあります。

エリアの価値を高めていく必要がありますよね。山鹿から私のまちの菊池も近く、菊池川をキーワードにエリアで繋がっていくことも増えています。


歴史のブランディングは十分か?


山鹿灯籠は、平成25年12月経済産業大臣より伝統的工芸品にしていされてます。木や金具はいっさい使わず和紙と少量の糊だけで組み上げるようです。

灯籠の若手がいましたが、既に6年の修行をされている方でした。一人前には10年はかかるとか。

若手の灯籠師の説明の様子

金灯籠は素材のうんぬんは置いといて、単純にこの歴史と伝統の継承を考えるとこの灯籠は価値がもっとお金となり、職人の安定的な収入につながらないと続きません。憧れられる職業として続いていく必要がありますね。

例えばベネチアングラスとかのような。イメージ湧きましたが、ここで作り続けられいる事が価値。歴史、文化を繋いでいる民芸品という感じでしょうか。室町時代から伝わる山鹿灯籠とありますから、時間は簡単に盗めない独自のものですよね。日本古来の神道とも関わりが深いし。例で挙げられるヨーロッパのように、付加価値をつけれる部分はたくさんあります。
安く沢山からの脱却ポイントはいくつもあるように思います。


復元の経緯が凄い「さくら湯」

約10億かけて復活した「さくら湯」。

お湯の質もよし、江戸、明治の建築様式で迫力のある木造建築のなかで温泉を楽しめる。。。

しかしまあ、入浴料350円は破格です。

単純に市民温泉とするのはどうなんでしょう?

外から来る人は、逆に安すぎて選ぶのか心配になります。安かろう悪かろうです。お金をそれなりに払ったほうが、貴重な時間をつかったぞという気持ちになって満足度があがると思うのですが。。。

さておき、さくら湯はおよそ10年前に復活しています。復活にあたって資料はこちらの、灯籠氏が作った。

まあ歴史を感じる場所としては安すぎないか?
時間帯で値段が変わるとか、してもいいし。そもそも山鹿の温泉の相場よりも安いという価格設定だと思います。別にロッカー代10円がかかるのもマイナスですよね。入浴料が上がってもいいから、ロッカー代を取らないほうがいいと思います。

山鹿灯籠師 徳永正弘先生の作品

あの、さくら湯はこの作品をもとに再現されたものらしいです。図面が残されておらず、解体するときに徳永氏にこちらを作らせたんだとか。瓦一枚違わず再現されたのがこの作品とのこと。凄い。
こういう職人を大切にする文化が山鹿にはあるということですね。素晴らしいです。

https://yamaga.site/?page_id=3469


八千代座で過ごす時間の価値を高める

団体だったため説明の機会を得られました。

現在、コロナウイルスの影響でネット情報では案内をつけるサービスはやってなく、八千代座の会場の各ポイントに説明が書いてある感じでした。

しかーし、折角の機会だからと、八千代座見学。連絡すると団体だと昔のような説明はできないですが短時間機会をいただきました。

大正解!!

素晴らしかった。

これ本当に、有料指名制にしてもらえないかな?!とお願いしたくなりました。やはり、下調べでも、1週間前に足を運んでみていても、上手な案内により付加価値がグッと高まります。

もう一回言いますが、ほんと有料指名制案内作りましょうw

買いやすくして欲しい。と思いました。

今回、一番思ったのはこれでした。

みなさん山鹿には、はじめてくる人や県外からきてあと数年後は来ないなどあるかもしれません。私にとっては、何度も来れる場所であまり考えなかったのですが、旅行時の時間の価値は半端なく高いです。w


狂犬ツアーでもありましたが、

「お金を出してでも体験を買いたい。」

「むしろ、お金でしかコミュニケーションが難しいんです。」(特に海外の人)


旅行や観光ってそういうもんでしたよね?

私もはじめての国の旅行の時、現地ツアーに申し込んだりしてとりあえず。お金を頼りに付加価値の高い体験を買っていたことを思い出しました。

改めて、価格じゃなく価値なんだと感じる機会でした。


歴史は場所やモノ価値に深みを与える。

今回、案内してくれる人をこちらから探したりしようと思ったのですが。決まるのが遅かったので、見送りました。

山鹿市旅先案内人の会という団体ですね。

ボランティア色のある、割とリタイヤされた人がやってる会のようですが、発足から25周年たって、色々変わってきているようです。
しっかり料金をとりつつ運営をして利便性を上げてほしいところ、付加価値があれば高くても大丈夫と案内してて、思いましたのでもっと良い体験場所になって欲しいなと思いました。


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