ブログ感覚

メディアリテラシー

昨日あげたノートにさっそくハートが送られていて
とてもうれしくなった朝を迎えましたこんにちは。

今日はね、昨日のノートを書き終えた後にちょっとまた書きたいことが浮かんできたので書いています(予定外)。
これはここ数年とても疑問に思っていたことなんだけど
よく考えたら自分自身が10年くらい前に取り組んでいたことにつながったので書いてみたよ。

タイトルにあるメディアリテラシーという言葉。世間ではどれくらい伝わる言葉なのでしょうか?
(家にテレビ置いてなくて、情報源が偏っているので世間がわからない)
(でも今は「世間」もそんな感じらしいですね)

健康関係の仕事をしていると「ヘルスリテラシー」だとか「ファクトチェック」とかは聞くようになってきたんだけど
「メディアリテラシー」にはなかなか出会わない。教育関係だとどうなんだろう?

学生の頃、卒業研究のテーマとして私が卒業研究のテーマとして扱ったのが「メディアリテラシー教育」でした(当時は教育学部にいたもので)。
卒業研究とはいっても、私の場合は業績として何か残せるようなことをしていないので、「ちょっとハイグレードな自由研究をしたよ」程度にご理解ください(大学生の卒業研究は所属先によってやってることが違います)。

私の研究内容はさておき、メディアリテラシーってなんぞやってことなんだけどLiteracyってつくからメディアについての読み書き能力のことではあるんだよね。
ここで鈴木みどりさんの定義を引用。古いけど文献のリンクも貼っておきます。

鈴木みどり(情報の科学と技術. 1998: 48(7), 388-396)の定義
メディア・リテラシーとは、市民がメディアを社会的文脈でクリティカルに分析し、評価し、メディアにアクセスし、多様な形態でコミュニケーションを作り出す力をさす。またそのような力の獲得を目指す取り組みもメディア・リテラシーという。

この文献ではその後に諸外国の定義も続くんだけど、長くなるのでちょっと割愛。
クリティカルに分析っていうのは内容を批判的に吟味することなんだけど、単にバッシングするのではなく多面的に吟味するっていうニュアンス。そしてそこからコミニュニケーションを作るってのがポイントかな。読むのと書くの両方。

まぁ、下も続けて読んでみて。

レン・マスターマンのメディアリテラシー18の基本原則で言われている、一番重要なポイントがこれ。(原文のリンクはこちら

メディアは媒介する。メディアは世界を反映するのではなく再表現(リプレゼント)する。

そして、AMLってとこが出してる改訂版メディア・リテラシーの8つのキーコンセプトでも最初の2つはマスターマンがポイントにしていることと同じようなことを指している。(原文のリンクはこちら

1. Media construct representations of reality.
(メディアは現実のリプリゼンテーションを構成する)
2. Media represent versions of reality.
(メディアは多様な現実をリプレゼンテーションする)

これってつまりは、当たり前なんだけど「メディアは誰かの意図を含んで創り出されている」ってことよね。こういうのって多分、政治がからむとわかりやすいんだけど、実際はどのメディアもそう。
世の中は誰かの色眼鏡を通した世界でできている。
でも私たちはそれをどこまで理解できていて、実際に活用できているのだろうか?メディアを読み書きする能力、ちゃんと持ててる?

発信する側にも問題点がないとは言えない。でも、読み手が発信者側を超えられてない(発信された情報が、実は再構成されたものだとイメージできていない)のが現状な気もしている。
SNSの炎上だったり、キュレーションサイトだったり、ここ数年はなんでこんなことがわざわざ話題にあがるの?って疑問がすごく多かった。
私は管理栄養士なので、その分野からの話をするけれど
その情報(あなたに)合ってる?っていうのがすごく多い。
信憑性もそうだけど、妥当性もね。

日々いろいろな研究が発表されていて、成果も出ています。
でもその情報を正しく伝えるのってすごく難しいことで、一般の人が簡単に理解できるものだとは思えていない。
一般化できるレベルの話なのか、特定の集団での話なのか、はたまた動物実験レベルの話なのかが混在しているのが現状。
だから私はnoteを開設してみました。
どこまでのことができるかはわからないけど、研究された内容を研究者以外が理解できる内容に下ろしていきたい。
「学生の頃にやっていたことを、今ちゃんと形にしたい」
そう思いました。

健康×メディアリテラシーっておもしろいと思うんだよね。
あ、それをヘルスリテラシーと言うのかな?
でもそれだと健康とか医療に特化しちゃいそうだから、私はざっくりメディアリテラシーっていう側面からアプローチできたらいいと思う。

今回はここまで。

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