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"アリバイ崩し"の金字塔

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『点と線』 松本清張 著 新潮文庫


今回紹介するのはこの本!! 『点と線』です。ミステリーとしては有名で、昔に映画やドラマもあって知っている人もいるかもしれません。


あらすじ : ある日、料亭「小雪」の女中と機械工具商会を経営する男が九州博多付近の海岸で情死体となって発見された。一見なんの変哲もない心中事件と思われていたが、あることを切掛けに2人の刑事が動き出す。リアルな社会状況を背景に置く”社会派ミステリー”。



この本の見どころはやはり”アリバイ崩し”でしょう。鉄壁と思われた容疑者のアリバイを時刻表を使って解き明かしていくところが読んでいて楽しい。大どんでん返しが起こるわけではありませんが、少しずつ真実が明るみになっていくわくわくを感じてほしいです。

いま時刻表を使う人は少ないかと思います。電車の時間を調べるにもインターネットで済ませてしまえて見る必要もありません。しかし作品が書かれた当時はまだ新幹線が開通していない頃、その時だからこそアナログな時刻表を”アリバイ崩し”に使うことができたと思います。デジタルな今では見ることのできない面白さ、アナログだからこその良さが表れていると思います。




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3年 ろうげつ

honto URL:  https://honto.jp/netstore/pd-book_02335445.html

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