ふみくら倶楽部

皇學館大学附属図書館のサポーター「ふみくら倶楽部」がお送りする毎日書評。2020/01…

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皇學館大学附属図書館のサポーター「ふみくら倶楽部」がお送りする毎日書評。2020/01/01からスタート。

最近の記事

さいごに。

皆様、こんばんは。 ふみくら書評は2020年1月1日に始まって、早いもので1年が経ちました。 100日間の毎日投稿から週1投稿に頻度が変わりつつも、ここまで続けてこられました。 突然ですが、ふみくら書評は本日をもって最終回となります。 今まで見ていただいた皆様ありがとうございました。 今回はせっかくなので過去の振り返りを少ししていこうと思います。 以下、過去に紹介した本です。(ここから少し長いです。) いかがでしょうか? ここまでふみくら倶楽部のメンバーが書き続けてきたも

    • クリスマスといったら赤色

      こんにちは、ふみくら倶楽部3年の夕凪です。 今日はクリスマスですね! スーパーに行くとチキンやケーキといったご馳走がいっぱいでお腹がすいてしまいました……。 さて皆様クリスマスといえば思い浮かべるものはなんでしょう? 私は記事のタイトルのように赤色を思い浮かべます。 ということで、赤といえばこちら!! 殺戮にいたる病 我孫子武丸 著 講談社文庫 赤といえば血でございます! 生きとし生ける人間の体の中を駆け巡る液体、生命の象徴とも言えましょう! タイトルからお察しの通

      • だれへのおてがみですか?

         こんにちは、気がつけば12月も中頃を過ぎ今年もあと僅かですね。  今日は12月にぴったりな絵本をご紹介します。皆さんは12月といえば何を思い浮かべますか? 「サンタさんからきたてがみ」 たんのゆきこ:さく 垂石眞子:え  クリスマスといえば12月の定番イベントですね。  クリスマスの前日、ねずみの郵便屋さんは森の動物たちのもとへ手紙を届けに行きます。  しかし、積もっていた雪で滑ってしまい、手紙を地面に落としてしまいました。すると、一通の手紙の宛名が雪で濡れて見え

        • オモロ小説やんけ〜^^

          小説の映画化って、映画を観てから原作を読む派と、原作を読んでから映画を観る派に分かれますよね。分かれませんか?そうですか………… ちなみにわたしは、映像化されたときに「あ!ここ原作と違うやん!ええなこの演出!」と楽しみたいタイプなので、原作を読んでから映画を観る派なのですが、いや〜… 11/13に公開された映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』はすごかったですよ。 何がすごかったのかは、映画をご覧になった方がわかりやすいのでここでは言いませんが、ぜひ映画の前後に

          しんどい

          『 白夜行』 東野圭吾著作、集英社文庫 私はこの白夜行で卒論を書いている。元々は白夜行ではなく災害と文学という内容で書こうとしていたが、内容が重くなってしんどいので変えた。 白夜行も十分しんどい。 私はハッピーエンド教であるので途中女の子がかっこいい憧れの先輩に出会いこれはもしやシンデレラストーリー?とワクワクしたら突き落とされた、どん底に。 悪女についての論文がある時点で察せば良かった。 今日も元気に生きようと思う。

          おいしいゴハンの時間

          『ランチのアッコちゃん』  柚木 麻子 著  双葉文庫 地味な派遣社員の三智子は彼氏にフラれて落ち込み、食欲もなかった。そこへ雲の上の存在である黒川敦子部長、通称“アッコさん”から声がかかる。「一週間、ランチを取り替えっこしましょう」。気乗りがしない三智子だったが、アッコさんの不思議なランチコースを巡るうち、少しずつ変わっていく自分に気づく(表題作)。読むほどに心が弾んでくる魔法の四編。読むとどんどん元気が出るスペシャルビタミン小説! 【「BOOK」データベースの商品解説】

          おいしいゴハンの時間

          観察するのは怖いから。

          私がこの本と出会ったのは、2019年5月20日13時27分。場所は先生の研究室。 人の研究室にはときどき行って、本棚を見ないとなと思う。 なぜか最近、先生たちの本棚を見たい衝動に駆られる。 たぶん、あと数か月で大学を卒業するかもしれないという恐怖があるのだろう。 (卒業してしまっては気軽に研究室に遊びに行けない。小さな変化に気が付けない。) こんなにいろんな分野の研究者の本棚を見れる場所なんて学校以外に知らない。 先生の机にあった『観察の練習』は小さいのに分厚くて

          観察するのは怖いから。

          人は、死んだらどうなるの?

          『シャドウ』 著 者:道尾秀介 出版社:東京創元社 《著者》 1975年生まれ。2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。07年本書で本格ミステリ大賞、09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、10年『龍神の雨』で大藪春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎賞、11年『月と蟹』で直木三十五賞を受賞。独特の世界が魅力の俊英。(本書より) 《概要》 人は、死んだらどうなるの?—いなくなって、それだけなの――。その会話から三年後、凰介の母は病死した。父と二

          人は、死んだらどうなるの?

          鬼がブームですし

          こんにちは、しょぼんです(´・ω・`) 夏期講習に行き、試験を受け、就活をして、なんてやってたらもう11月ですよ。 皆さん、もう11月ですよ。 信じられますか? もう年賀状を準備するシーズンが来てしまったのです。(卒論に追われる季節も来てしまいました) 読書をする時間も減ってしまった今日この頃ですが、本日は課題に追われる中でも気軽に読むことの出来る本を紹介させていただきます。 『もしも桃太郎が少年ジャンプの連載だったら』 スエヒロ 著 集英社 皆様、『週刊少年ジャ

          鬼がブームですし

          今二人、夜に駆け出してく【YOASOBI/夜に駆ける】タナトスの誘惑

          どうも、私です。 はる。です。 この挨拶するのも久しぶり〜! ちなみにこれが私の書く最後のnoteらしいですぞ(小声) 最後に何紹介するか色々悩んだりもしましたが、素直に直近で1番ぶち上がったものでも紹介しようと思います。 皆様、最近人気沸騰中の【YOASOBI/夜に駆ける】はご存知でしょうか? 知らなかったら是非履修してください↓↓↓ この記事を書いている2020/10/30現在の動画再生回数は1億回を突破し、リリースから1年近く経つ今でも人気が衰えない、YOA

          今二人、夜に駆け出してく【YOASOBI/夜に駆ける】タナトスの誘惑

          学生のときを思い出して。

          みなさん、お久しぶりです。 本日の書評を担当するじゃぽです。 今回皆さんに紹介する本はこちら! 「カーテンコール!」 著者:加納朋子  出版社:新潮社 3月に廃校になった私立萌木女学園大学。 しかし、単位不足で卒業できない生徒がいました。 そんな生徒たちに最終手段として学園理事長自らがお世話をし、彼女たちをなんとしても卒業できるようにさせます。 寝坊魔やコミュ障、腐女子などといった個性豊かな彼女たちが寮で生活し、勉強、ご飯も一緒。外出やネット、面会も禁止といった環境でど

          学生のときを思い出して。

          時間の魔法をあなたに

          こんにちは。 お久しぶりです、カセキと申します。 今回は母の勧めではまってシリーズ一気読みしてしまった本をご紹介したいと思います。 [児童版]十年屋 1 時の魔法はいかがでしょう 著者:廣島 玲子 イラスト:佐竹 美保 出版社:ほるぷ出版  全4巻、外伝2巻 大切だから捨てられない、捨てたいけれど捨てられないから自分から遠ざけたい、そのようなものを預かってくれる魔法使いと執事猫のお話です。 様々な悩み、思いを持つ依頼人たちと愉快な魔法使いの仲間達が織りなす面白く、時に

          時間の魔法をあなたに

          秋だけど夏の本を紹介してもいいよね

          10月になった。風が涼しくなって、すっかり秋めいてきた。夏なんて早く終われと散々思っていたのに、いざ過ぎてみると名残惜しくなるのが不思議だ。 そんなことは置いておいて、皆さんはボーカロイド曲、いわゆるボカロ曲をお聞きになるだろうか。私は聞く。知らない人のために簡単に説明すると、歌詞とメロディーを入力すると、機械が歌ってくれる仕組みを使った曲、とでも言えるだろうか。もちろん人の歌声も好きだが、感情のない機械の声が映える曲というのも存在すると思う。 前置きはこのくらいにして、

          秋だけど夏の本を紹介してもいいよね

          大人の語彙力!

          『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』 著者:吉田裕子 出版:かんき出版 こんにちは。なぽりたんです。 皆さんは目上の方やお客さんに対する言葉遣い・気配りで困ったことはありませんか? 伝えたい事を敬語でうまく伝えるにはどうしたら良いのか、今の自分の対応は失礼ではなかったか不安という場面は多くの人が経験したことがあると思います。 この本は挨拶やメールでの表現など、様々な場面でどのような言葉を使えば良いのか、どのような対応をすれば良いのかがわかりやすく解説され

          大人の語彙力!

          からっぽに射す光

          こんにちは。 はじめまして、ふみくら倶楽部3年の夕凪です。 なんやかんやのかくかくしかじかで遅ればせながら本日より書評に参加していくことになりました、よろしくお願いします。 自己紹介はここまで、早速書評に移ってまいりましょう。 祝初書評!な私が本日紹介するのはこちら。 『廃墟サンクチュアリ』 三五繭夢 著 二見書房 その名の通り、廃墟ばかりを扱った写真集になっております。 皆さんは廃墟といえば怖い、おばけがでる、暗い、何もないといった印象をお持ちではないでしょうか

          からっぽに射す光

          少し怖くて、優しい物語

          こんにちは、今日の書評を担当する華です。 9月に入ったというのにまだまだ暑い日が続いていますね。暑い日の読書といえば、ホラー小説がよく取り上げられますよね。今日は私のお気に入りのホラー小説を紹介したいと思います。 『幽落町おばけ駄菓子屋』 蒼月海里(著) このお話は妖たちが生活している町、「幽落町」に主人公の男子大学生がちょっとした手違いで住み始めるところから始まります。 町には店番をする化け狸、買い物をするろくろ首、豆腐を売る豆腐小僧などの様々な妖怪が暮らして

          少し怖くて、優しい物語