高宮フミ

日常の出来事や思ったこと、感じたことを文字におこして書いてます。記事は全てフィクション…

高宮フミ

日常の出来事や思ったこと、感じたことを文字におこして書いてます。記事は全てフィクションです。たぶん。https://twitter.com/FumiTakamiya

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  • 気になるnote集

    個人的に気になったnoteの記録集。

  • 海底の書庫

    過去にかいたnotoは海の底へ。

  • noteの倉庫

    過去に書いた記事はお蔵入り。

最近の記事

我こそは「お父さん」だ!!

私は妻を「お母さん」と呼び、妻は私を「お父さん」と呼ぶ。 幼い息子達も私達夫婦をそれぞれ「お父さん」「お母さん」と呼ぶ。 だが保育園の子供達の間では「パパ」「ママ」呼びが多数派のようだ。 以前は保育士の先生達も「お父さん」「お母さん」を使っていたが、徐々に「パパ」「ママ」に移行してきた。 最近はいとこ達も「パパ」「ママ」を使い始め、身近なところでも「お父さん」「お母さん」が少数派になっている。 そして、その動きに流されるように息子達も、「パパ」「ママ」を少しづつ使う

    • 辰のご加護がありますように

      新年の朝を迎えた。 息子たちは、年末に手に入れたおもちゃで遊ぶためにとても早起きだ。 妻は年末に酒を浴びるように飲み、全く起きる気配がない。 私が朝食を作り始めると、息子はおもちゃを持って寝室に入っていった。  * * * 「うわあぁぁぁ!!」 寝室から妻の叫び声が聞こえた。 「コウキ!!!!!」 続けて、妻が息子を怒鳴りつける声が聞こえた。 過去に、息子は寝ている妻を起こそうとして、飛び乗ったことがある。 今日も息子が妻に飛び乗って、怒られたのかもしれない。 いつ

      • 息子のおしりを拭くのは誰だ

        長男が産まれてから4年が経った。 この4年という月日は、オムツとおしりについた「うんこ」を毎日処理する日々でもあった。 そんな長男も今では、大人と同じようにトイレで用を足すことができるようになった。 長男の成長とともに、うんこ処理という重労働からようやく開放された。 だが、まだ1つ問題が残っている。 それは、長男はまだおしりを自分で拭くことが出来ないのだ。 長男がうんこをする時は、我々夫婦のいずれかがトイレ横で待機せねばならない。  * * * あれは寝かしつけをして

        • 私も月に行きたい

          毎朝、「おかあさんといっしょ」を幼い息子と見ている。 9月の歌は「にんじんエンジンロケット」 内容は、月に行きたいと願ったうさぎが、にんじんのロケットにまたがって、月に行くという話だ。 4歳の息子はその歌が流れると、テレビに釘付けになって見ている。 息子はこの歌が好きなようだ。 *** 朝ごはんを食べていると、テレビから「にんじんエンジンロケット」の歌が流れてきた。 それを見て、息子は私に1つの質問をした。 「お父さん、にんじんエンジンロケットってありえないよね?

        我こそは「お父さん」だ!!

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          渚に重なる記憶

          社会人になって初めての夏に、同僚の男4人で海に遊びにきた。 全員彼女はおらず、女っ気もない。 海に行けば、水着の可愛い女性と知り合える。 そんな淡い期待を持っていた。 水着に着替えてビーチに立つと、自分達の肌の白さが際立つ。 この場所には、黒い褐色の肌こそ相応しい。 だが、全員が痩せ細った体のため、例え日焼けサロンで焼いたとしても、カッコ良くは見えなかっただろう。 私達が訪れたビーチには、たくさんの女の子が遊んでいた。 だけど、シャイな私たちは声をかけることが出来なかっ

          渚に重なる記憶

          お役所様の言う通り!

          転職して半年が過ぎた。 入社した当初はとにかく仕事がわからず、目の前の仕事をこなすのに必死だった。 入社して一ヶ月も経つと、朝も夜も職場に居続ける私は、「職場の住人」と呼ばれるほど新しい職場に馴染んだ。 そんな私も数ヶ月も経つと仕事にも慣れ、ようやく定時で帰れるようになった。 だが、平穏な暮らしは長くは続かない。 きっかけは役所からの一通のメールだった。 「先日、提出していただいた報告書について、追加資料の提出をお願いします」 役所担当のメールには、追加する資料一覧が書

          お役所様の言う通り!

          たんたんたんたん誕生日?!

          息子達に、いとこからお手紙が届いた。 ****** たんじょうかいのおしらせ みなさんおげんきですか。 このたび、わたくしごとではありますが、いっさいのたんじょうびをむかえることになりました。 いつもおせわになっているみなさまに、かんしゃのきもちをおつたえしたく、ぱーてぃーをかいさいします。 ごつごうがよろしければ、ぜひいらしてください。 せいじ より ****** 誕生日会の当日、家族で地元で人気のケーキ屋さんを訪れた。 ショーウィンドウの中には、美味しそうなケ

          たんたんたんたん誕生日?!

          幻の遺言

          病弱な我が家は、毎週のように誰かが病に倒れている。 一ヶ月前には長男が病に倒れた。 二週間前には次男が病に倒れた。 先週は妻が病に倒れた。 家族の誰かが病に倒れる度に、私は彼らの回復を願った。 「どうか、代わりに私を病気にしてください」 願いが叶い、ついに私も病に倒れた。 高熱が出て身体の自由がきかず、頭も冴えない。 そんな時は大抵、考え方がネガティブになる。 独身の頃も、よく病に倒れていた。 朦朧とする意識の中で、いつも死を覚悟していた。 「短い人生だった……」 あ

          幻の遺言

          ピンク色のSDGs

          朝礼で課長は言った。 「この中でSDGsがわかるものはいるか?」 静まりかえった職場。 少し間をおいて1人の女性が手を上げた。 「小池さん、説明お願い出来るかな?」 「はい、SDGsとは持続可能な開発目標のことで、✕✕が○○で、△△を✕✕とした○○であります」 「うん、さすが小池くんだ」 誰かが拍手をし、それが全体に広がった。 正直、小池の言っていることが何一つわからなかったが、とりあえず拍手をした。 「先日の幹部会議において、SDGs推進チームを作ることが決ま

          ピンク色のSDGs

          言葉の魔法

          告白には勇気がいる。 「僕と付き合ってください」 その言葉は、天国に昇らせることもあれば地獄に突き落とすこともある。 結果次第で効果が変わる、魔法の言葉だ。 「僕と付き合ってください」 はじめてのデート。 僕は勇気を振り絞って、彼女に告白した。 すると、彼女は「考えさせて」と答えた。 その晩、僕は眠れなかった。 彼女がOKする妄想と、彼女に振られる妄想を交互に繰り返した。 告白してからも、彼女に何気ないラインを送ると今まで通り返してくれた。 告白の返事がないという

          言葉の魔法

          「お前、俺の名前を言ってみろ!」

          俺はヘルプで呼ばれただけなんだ。 酒の場で食べ物を注文し、グラスが空いたらすかさず注ぐ。 それが俺の役目のはずだった。 だが、目の前いる酔っ払いが俺に絡んでくる。 面倒なのは、こいつが取引先の社長ということだ。 「お前、俺の名前を言ってみろ!」 目の前の泥酔した男は、血走った目で私を見ている。 確か、名字が「新里」というのは覚えている。 だが、下の名前が出てこない。 仕方がない、わかる範囲で答えてみよう。 「新里社長です」 「下の名前は?」 酔っ払っている割には、

          「お前、俺の名前を言ってみろ!」

          スマイル0円に癒されて

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          妻の誕生日プレゼントを買いに行った話

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          ハッピーセットの喜びをあなたに

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          拝啓、日本語

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          酒のない人生なんて、死んだも同然よ

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