私は妻を「お母さん」と呼び、妻は私を「お父さん」と呼ぶ。

幼い息子達も私達夫婦をそれぞれ「お父さん」「お母さん」と呼ぶ。

だが保育園の子供達の間では「パパ」「ママ」呼びが多数派のようだ。

以前は保育士の先生達も「お父さん」「お母さん」を使っていたが、徐々に「パパ」「ママ」に移行してきた。

最近はいとこ達も「パパ」「ママ」を使い始め、身近なところでも「お父さん」「お母さん」が少数派になっている。

そして、その動きに流されるように息子達も、「パパ」「ママ」を少しづつ使うようになってきた。

私は幼き頃から「お父さん」「お母さん」の呼び方に慣れているため、このまま流されるように「パパ」「ママ」を使うには抵抗がある。

だが、どうしてこの日本で「パパ」「ママ」が流行るのだろうか？

私が調べたところ、世界でも「パパ」「ママ」が主流になっていることを知った。

「パパ」「ママ」は、世界レベルで進むグローバル化の流れなのだ。

もはや日本の片田舎に住む人間に抗える問題ではない。

だが、どうしても嫌だ。

絶対に使いたくない。

ここに来て、押し寄せる時代の波に抵抗した「ラストサムライ」の気持がわかる。

例え最後の１人になろうとも、私は私の生き様を貫きたい。

息子達よ、私は誰だ？

私は「パパ」ではない。

我こそは「お父さん」だ！！