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包括への早めの相談があなたにも包括にもメリットが大きい2つの理由

以前「介護が必要になったら、まずどうする?」という記事を書きました。


「介護が必要になったら、まずは地域包括支援センターに相談すること!」

これが介護が必要になった時にいいスタートを切り、うまく軌道に乗せるためにもっとも大切なことです。

とは言うものの、

  • 自分が対応できるのであれば、自分で介護をするべき

  • 行政に支援してもらうのは、自分だけではどうしようもない状況になってから

そのように考えている人が多いのではないでしょうか。

その気持ち、よく分かります。
私もまさにそうでした。

他人に自分の親のことを相談するのってしんどいですよね。
「こんなことで相談して怒られたりしないかな」なんて心配する気持ちも分かります。

でも、包括に早めに相談するのは、あなたにとっても包括にとってもメリットが大きいのです。
今日はその理由を2つご紹介します。


家族の目はどうしても甘くなり、初動が遅れる


「子である自分は親のことをよく分かっている」と思いがちですが、実はそうではないことが多いです。

親の言動でちょっと気になることがあっても、
▶ 親はまだ大丈夫だと思いたい
▶ たまたま調子が悪かったに違いない
といったバイアスがかかってしまい、包括への連絡を後回しにしてしまいます。

「本格的に介護をするにはまだちょっと早いかな」と考えてしまうのですが、その時にはもう危ない状況であることが多いです。

そんなときのために、下のようなチェックシートを使って客観的に親の状態を確認してみることをおすすめします。

『家族の不安解消!チェックシート』

<日経ビジネス『親にチェックが3つ以上付いたらすぐ「包括」に電話!』より>

もしチェックが3つ以上ついたら、すぐに包括に連絡してください。
「そんなことで電話してこないでください」みたいに言われることはないはずです。

早めに相談するほど、包括にとってもメリットが大きい


そうは言っても、「介護の仕事ってめちゃくちゃ忙しそうだし、自分のようにまだ深刻な状況になる前に電話するのはなんか悪いな」と思う気持ちも分かります。

でも、相談する側だけでなく相談される包括の側にとっても、早く相談をしてくれた方がメリットが大きいのです。

状況が悪化するだけ悪化してから、「なんとかしてくれ!」と緊急で支援を求められると、包括としても困ってしまいます。
もはや手がつけられない状態になってからでは、対応する側も大変ですし、リカバリーするのに時間がかかってしまいます。

早めに相談してもらうことで、包括としても予防策をとりながら早めに問題に対処することができます。
その方が包括としても楽だし、コストが抑えられるのです。

だから「こんな状態で相談していいのかな」なんて気にすることなく、気軽に包括に相談してみてください。


おわりに


今日のまとめです。

  • 介護が必要になったら、まずは地域包括支援センターに相談

  • 家族の目はどうしても甘くなり、初動が遅れる

  • 早めに相談するほど、包括にとってもメリットが大きい

身内のことは身内で対応しなきゃと思うその気持ち、とてもよく分かります。
でも、介護って結局は身内だけでは対応し切れないんです。
どうしても介護のプロの力を借りることが必要になります。

そして遅かれ早かれ介護のプロの力を借りるのであれば、早めに動くにこしたことはありません。
その方があなたにとっても包括にとってもメリットが大きいのですから。

「まだちょっと早いかな」と考えている方、ぜひチェックシートを使って親の状況を確認してみてください。
そして勇気をもって、地域包括支援センターに連絡してみてくださいね。

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