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介護についてこれだけは知っておいてほしい4つのこと

高齢の親を持つ方にとって、「いつかは親の介護をしなければならない日が来るかもしれない。でも、今はまだ介護に関わらないでいたい」というのが本音なのではないでしょうか?

とてもよく分かります。
私もそうでした。

でも、ある日突然親の介護が必要になり、嫌でも介護と向き合わざるを得なくなる日がやってくるかもしれません。
そんなときのために、「介護についてこれだけは知っておいた方がいい」と思うことをまとめてみました。


1. 「地域包括支援センター」とは何か


「地域包括支援センター」って、聞いたことありますか?

介護をはじめる上での最重要キーワードです。
このキーワードを知っているかどうかで、介護の初動が大きく変わってきます。

地域包括支援センターは、行政が委託した「高齢者のよろず相談所」です。
親の介護が必要になったときや近い将来介護が必要になりそうなとき、まずはじめに相談をするべき場所です。

ご両親の住む地域によって、担当の地域包括支援センターが決まるのですが、どのセンターが担当になるかを簡単に検索できるサービスがあります。株式会社リクシスが提供している「地域包括支援センターマップ」です。

ぜひ一度ご両親の家の住所で検索してみてください。


2. 介護は家族だけでやるものではない


▶ 親の面倒は子供がみなければいけない
▶ 身内のことは身内でやるものだ
という考えを持つ人はまだまだ多いです。

まず、それが間違った考えであることを知ってください。

介護はチーム戦です。
あなただけで、あなたの身内だけで介護をすることは不可能です。


ではどうするか?
介護のプロの力を借りるのです。
あなたよりも介護に関する知識もスキルも経験も圧倒的に豊富な、介護のプロの力を借りるのです。

決して自分だけでなんとかしようと思わないことが大切です。


3.あなたにはあなたにしかできないことがある


介護のプロも、できることとできないことがあります。
プロはあなたの代わりになることはできません。
ご両親の子どもであるあなたには、あなたにしかできないことがあります。

それは「ご両親の気持ちに寄り添い、ご両親のための介護体制をつくること」です。

ご両親と一緒にこれまでの生活を振り返り、これからどうやって生きていきたいか、どんなことがやりたいか、ご両親の話にしっかりと耳を傾けましょう。
ご両親の気持ちに寄り添いましょう。
そして、ご両親が望む生活を実現できるような介護の体制をつくりましょう。

それこそが、あなたが本当にやるべきことです。


4. 気持ちに余裕を持ち無理なく介護を続けよう


介護がいつ終わるかは、だれにも分かりません。
何年続くのか、どんなことが起こるのか、確かなことはだれにも分かりません。

だから、決して無理をしてはいけないのです。
あなた一人で頑張りすぎてはいけないのです。


無理をして頑張ってしまうと、だんだんと疲れてきてしまいます。
すると、ご両親にやさしくできなくなってしまいます。
仕事もうまくいかなくなってしまいます。
手伝ってくれる介護のプロにも迷惑がかかってしまいます。

無理をせず、気持ちに余裕を持ちながら、気長に介護をしていきましょう。
プロの力をうまく借りて、あなたはあなたらしい生活を送りながら、できる範囲で頑張ればいいのです。

それが介護をうまく続けるコツです。


おわりに


今日のまとめです。

  • まずは「地域包括支援センター」の存在を知る

  • 介護は家族だけでやるものではない

  • あなたにはあなたにしかできないことがある

  • 気持ちに余裕を持ち、無理なく介護を続けよう

この4つを知っておくだけでも、いざ介護が必要になった時の初動がとっても楽になります。

今はまだ介護とは縁のない生活を送っている方も、何かの折にこの記事のことを思い出して頂けたらうれしいです。


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