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ブルーベリージャムヨーグルト #ヨーグルトのある食卓

私はあさ、必ず朝食にブルーベリージャムヨーグルトを食べる。

ブルーベリージャムヨーグルト、と書いたが、これは無糖のプレーンヨーグルトにブルーベリージャムを添えてあるヨーグルトを指している。
一時期試してはみたが、ほかに砂糖や冷凍ベリーなどは入れない。

一人暮らしをするようになってから、習慣のように、小さな茶碗によそって毎朝食べるようにしている。

そもそも、この習慣が始まったのは、朝この一杯を食べないと、
私の調子が一日悪く、便秘気味になってしまうことから始まっている。

正直なところ、私は朝起きぬけはほとんど食欲がなく、食べたいものも基本的にはまったく思い浮かばないタイプだ。なので、朝食はほとんど1日動くためのエネルギーと栄養を摂取するための、儀礼的な義務的作業となっている。
食べることは好きだ。けれど朝は割と無気力で始まり、私は朝食に対して後ろ向きな姿勢ばかりとり続けている。
むしろここで無理をして、食べたくもない重たい食事を無理矢理口に入れると
後で吐き戻してしまい、朝から辛くて嫌な思いをすることになる。

朝食のメニューは原則決まって、ブルーベリージャムヨーグルト1杯、マーガリンを塗った食パン1枚、食べ始めた後から、暖かい紅茶を1杯淹れて、必ず取っている。
たまに休日などは遅く起きて食欲が湧き、ご飯とスープや暖かい入麺を作ることもあるが、
ブルーベリージャムヨーグルトは朝気持ち悪くて、食事をとることができない私の救世主であり、お守りのような存在だ。

発酵食品であるため受け付けにくい瞬間もなくはないのだが、とにかく物を咀嚼することも億劫になっている私には、朝食の最初の一口めはハードルが高い。
ともすると、忙しさの濁流の中で「ご飯食べなくて、いっか。」という気持ちになし崩しでなってしまう。
生活の始めから気持ちが悪くて食べることを受け入れられない、生きる一歩が踏み出せないことに、自分自身のことなのにたまにお先真っ暗な気持ちになる。
だから駄々をこねる幼い子に言い聞かせるように、祈るように毎朝「ヨーグルトだけは舐めてみなさい」と自分自身に用意している。「きっと、ヨーグルトが舐められれば、ほかの食事も摂れるはずだから」と。

今日も私は寝ぼけ眼を擦りながら、お気に入りの小さな茶碗にヨーグルトとブルーベリージャムを一匙、用意する。それが私の自活の一歩め。

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