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人生を明るくしてくれる手帳時間

6年前、ちょうど癌がわかった頃の私の夢は

・子供を産んで、両親がしてくれた様に自分の子供を育てること

これが私のたった一つの夢でした。

この夢だけは叶えたい。
その一心で長い苦しい抗がん剤治療に耐えてきました。


4年後、やっとの想いで不妊治療を始められて
受精卵を戻そうとしたとき、
癌の再発がわかりました。

わたしの夢は一生叶わないものになりました。

その時初めて神様を恨みました。

癌になった時、
男性不妊で体外受精しか方法がないとわかった時、
周りの友達はどんどん子供を産んでいる時、

どんな時でも誰かを恨まず、比べず
自分ができることをしようと前を向いてきました。
その結果がコレでした。
わたしの人生の中でポキっと何かが折れた瞬間でした。

たった一つの夢が消えてしまったあと、一体何のために生きたら良いのかわからなくなりました。

抗がん剤の治療も、なんでこんな辛い思いをしてまでやるのか自分の中で納得する答えが見つかりませんでした。

誰に相談しても答えが見つからなくて、暗いトンネルの中を目的もなく歩いているような感覚です。



そんな中、わたしを救ってくれたのは1冊の手帳でした。

悲しみとか、怒りとか言葉にならない苦しみをどこにもぶつける事ができなくて、ただひたすら自分の手帳に書きなぐりました。
毎日毎日、泣きながらページが真っ黒になるくらい書いてました。
(時にはスターバックスで書いている時に大泣きしてしまい、心配した店員さんから声かけていただいた事も・・)
人には見せられない、自分の黒い部分まで全て素直に書きました。


それが1ヶ月くらいかけて自分の黒い部分を全て出し切ると、不思議なことに前向きな言葉も少しずつ手帳に書かれる様になっていました。

こんな夢まで書くようになりました。

・お母さんを北海道に連れて行ってあげたい

・主人と日本全国を旅して美味しいものを食べたい

・中古でもいいから愛犬がのびのび暮らせるような一軒家に住みたい

・病気の人を励ませる様な本を出版して、
恵まれない子供や動物達に少しでも寄付をしたい

あれだけ1つの夢に固執していたわたしが、今では4つも夢ができました。

この夢が叶わなくても毎日をありがたく、丁寧に生きられたら幸せだと思える様にもなりました。

でもキラキラした夢を持つことってやっぱり素敵なことですよね✩︎⡱

ぼんやりとでも、暗闇の中で光があると思うだけで、生きる勇気が湧いてきます。

自分の気持ちを浄化して前を向くために、
そして生きていくために
手帳時間はわたしにとって欠かせない毎日の習慣になりました。

来年の手帳は何にしようかな。こんな風に手帳を考えるのもワクワクします。

来年も手帳時間を大切にしていこうと思います。

最後まで見てくださって本当にありがとうございました( ˘͈ ᵕ ˘͈  )

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