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仏教のお葬式と何が違うの?無宗教で行うお葬式

皆さまはお葬式と聞くとどのような光景をイメージをしますでしょうか?おそらく、お寺さまが通夜と葬儀に呼ばれ、お経を行う中で御焼香を行うお葬式のイメージが多いと思います。たしかに日本人の8割から9割は「仏教」でのお葬式と言われており、このイメージが定着しているのではないでしょうか。

一方宗教にとらわれず、個々の考えでお葬式やお別れを行いたいという考えも増えてきております。今回か「無宗教形式」のお葬式について、お伝えさせて頂きたいと思います。

無宗教の葬儀「無宗教葬」

一言で言うと、形にとらわれない自由な形のお葬式を指します。

特定の宗教・宗派の葬儀の方法ではなく、自由に内容を組み立てて行うお葬式です。近年この無宗教葬を希望する方も増えており、新しい形の葬儀として注目をされておりますが、いくつか注意をすることも必要となります。

無宗教葬ではどんなことをするの?

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宗教に拘らずに自由に行いたいので無宗教葬をしたいという方は一定数いらっしゃるのですが、いったいどのようなことをするのかまでは、わからない方が多いのではないでしょうか?
自由にしてもいいと言われても、普通の人は思いつきません。そこでいくつか例を出していきましょう。

故人に対して黙祷
思い出のスライド写真を作成し故人を偲ぶ
お好みの曲を演奏にあわせて歌う
楽器の演奏をする
お別れの言葉を読む(弔辞)
焼香の代わりに献花を行う

など、色々な方法がございます。決まった形がないために、ある程度ご遺族が行いたいことを担当者に伝えて頂く必要があります。

無宗教葬を行うのに必要なもの


無宗教葬では、故人の個性を重要視して、故人がどのような方であったのかを参列をして頂いた方にしっかりと伝える必要があります。しかし、故人のことを伝えるためにはご遺族はどのようなものを準備されるのでしょうか?

個性ある祭壇
無宗教葬の場合、仏教等を気にしていないため、ほとんどの場合、生花祭壇を選択されます。この生花祭壇にお花をさらにプラスして、個性ある生花祭壇を準備されるかたもいます。

好きな花の種類や色・趣味をイメージした祭壇・経営者であれば会社のロゴなど祭壇そのものにアレンジを加えることもできます。

故人の写真
出来る限り多くの写真が必要となります。故人の幼少期から大人を経て、最近撮られたお写真までどのようなお姿、人生であったかが一番わかる媒体です。

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故人の好きだった音楽
故人が好きでよく聞いていた音楽を式場に流すことは多く、故人が聞いていた音楽は思い出の記憶としてご遺族に残ることになります。

手紙
故人へ向けての手紙です。通夜・葬儀の中で故人に向けてのお別れの言葉を述べて頂く際に必要です。もちろん、そのままお棺に納めるという形で弔う方もいらっしゃいます。

故人の愛用品・洋服
故人がよく使用していた仕事道具や趣味道具、お召しになっていた洋服を持参して頂きます。出来るだけ数が多い方がよく、故人が生前どのような仕事や趣味、服装をしていたのかを感じることができます。

最近ならでは…故人の動画
生前の故人が写っている動画があると遺族や参列をされた方の反応がやはり違います。生前の故人の肉声は予想以上に人々の心に残ります。中には生前に家族に対して、メッセージを残される方もいらっしゃり、動画が手軽になった時代だからこそ思いを伝える良い方法ではないでしょうか?

そして写真や動画から発展し、最近では「自分史」を作成される方までいらっしゃるようになりました。個性を重視し、生きた証を残す時代になったからこそ、このような準備をされる方もいらっしゃいます。

参列を行う側:無宗教葬ではどのようにお参りをする?


参列を行う側は無宗教葬では「どのようなお参り」を行えば良いのでしょうか?

焼香ではなく、献花でのお参りが多い
特に参列を行う側としては、仏教での焼香が献花でのお供えに替わるくらいです。中には焼香で手を合わせて、お参りをしてもらう無宗教葬のお葬式もございます。

特に宗教色がありませんので、献花でも焼香でもどちらでも良いとされております。

献花の場合の作法ですは、お花を葬儀社スタッフから受け取ったあと、祭壇側に茎をむけてお供えをしましょう。

どのような方が無宗教葬に向いている?


いったいどのような方が無宗教でのお葬式に向いていると思いますか?以下一例となります。

家族や親戚が決まった宗派に所属しておらず、無宗教葬の理解が得られやすい方
無宗教葬で行うことに抵抗がなく、気持ちの心残りやわだかまりがない方
お墓が霊園墓地などで宗教・宗派を問わず納骨ができる方


状況によっては勝手に無宗教葬を行ってしまい、のちの葬儀・お墓に関するトラブルになったという事例も少なくありません。だからこそ慎重に葬儀会社も確認を行います。

最終的にはやはりどのような形でお葬式を行いたいのか、家族の意思が大事となります。

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「宗教者を呼ぶ」葬儀
「無宗教で行う」葬儀 どちらも大事な弔い方


宗教者を呼ぶお葬式も無宗教葬、どちらが優れているということはありません。家族の考えや状況でこれらはどちらを選択しても間違っておりません。

大事なことは故人がどのような形でのお葬式を希望し、家族が故人の意思と今後どのように行うべきかを真剣に考え、実行をすることです。

急に起こるお葬式に備えた対策や考えは事前に持っておくことが、お葬式で後悔をしない方法なのです。



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