海外コミックの特徴を、擬人化してみた
こんにちは。出版社ファンギルドのごろうです。
先日、会社の玄関に飾ってある海外版コミックを手に取り、こう思いました。
「海外のコミックって、日本と結構違うな…!?」
そうなんです。紙質も違えば大きさも違う。
国ごとに、それぞれの魅力がありました。
そして思いました。
「各国のいろんなコミック、擬人化したらこんな性格なのでは…!?」
…と。(笑)
今回の記事では、私が(勝手に)擬人化した各国のコミック特徴をお届けします!
きっちり真面目なドイツさん
ドイツのコミックは、きっちり真面目な性格をしています。
まず、背表紙はこちら↓
日本のものと違って、ドイツの背表紙は四角に製本されています!
さすがピシっとしてる!!!
ドイツは、カバーがないのも大きな特徴で、表紙も角の四角さが強調され、さらにきっちり真面目な印象を強めます。
また、日本の紙は黄色っぽいのですが、ドイツは中の紙も真っ白!
このようなところも、真面目な印象を受けますね~!
そしてドイツのコミック、中身はこんな感じです!
参考に日本のコミック↓
横書きで、日本のコミックとは雰囲気がガラッと変わり、面白いですよね~!
温和で柔らかいフランスさん
ドイツに対して、フランスコミックは丸みが多いです!
なんとなく丸い感じ、写真でも伝わりますか…?
また、紙質も日本のものと比べると、薄くて柔らか。
例えば、日本のコミックは、下記のようにページが自立し倒れません。
一方、フランスのコミックは自立ができず、すぐ倒れてしまいます。
日本よりも、紙が柔らかな感じが伝わりますでしょうか?
丸い見た目や紙の柔らかな感じより、フランスは温和で柔らかい性格とさせて頂きました('ω')ノ♪
ちなみにフランスのコミック中身はこんな感じです!
日本のコミックでよく見る「ドキドキ」という表現は、フランス語では「BOBOM」となるのですね…!
こちらの方が、実際の心臓の音に近い感じします(笑)
軽やかで親しみやすいトルコさん
今回比較した7か国のうち、トルコのコミックが一番重量が軽いです。
日本のコミックと比較すると、約30gほど軽くなります。
そして色素も薄く、軽やかな印象を受けます。
印刷の方法や紙質の違いからだと思うのですが、右のトルコ版表紙の方が色が薄い感じ、わかりますでしょうか…?
写真だとわかりにくいので、実際の表紙の髪の毛の色を比較すると…
こう見ると、結構違いますよね…!?
そして、日本では「夏木さん」「秦くん」と苗字で呼び合っていたのに、トルコ版は「えみ」「はると」と名前で呼び合ってます…!(上段コマ参照)
また、日本だと680円(税別)のこちらのコミック、トルコだと34トルコリラで約186円。
※1トルコリラ5.64円で計算/2023年9月現在
こんなところにも、親しみやすさが出てますね。
硬く重厚なスペインさん
一方スペインのコミックは、日本のコミックよりも重厚で硬いです。
重さも7か国の中では255gと最も重く、トルコと比較すると100gも違います…!
紙も厚めで、日本よりも硬い紙質です。
例えるなら、画用紙と模造紙の間みたいな紙質でしょうか…?
手触りも、日本よりつるつるしてます。
スペインのコミック、中身はこんな感じ。
下段左端のコマ、「ハッ」の表現の困惑度が高い(笑)
また価格も8.65ユーロで、日本円だと約1,364円。
この辺りも、なかなか重めですね★
※1ユーロ156.67円で計算/2023年9月現在
ギャップが魅力のタイさん
タイのコミックも全体的に四角く、しっかりしている感じかなと思っていたら・・・・
バーコードがなんとまん丸!!!!
そんな茶目っ気があったなんて…!!!
こちら詳細を聞くと、本作品を出版しているタイの会社さんが「DANGO MANGA」さんというところらしいです。
だからバーコードがお団子型なのか……!!!
また、個人的感想ですが、タイ語ってなんだか丸くて可愛く感じますよね。中の書体などもすごくカワイイ(*'▽')
実際のコミック中身がこちら↓
外側はしっかりしてるのに、中身やバーコードに可愛さのギャップを秘めている…
そんな魅力があるタイコミック、個人的お気に入りコミックのTOP3に入ります◎
感情表現豊かな、韓国さん
お隣、韓国のコミックは日本のコミックとよく似ています。
やはり距離が近いと、仕様も似てくるのでしょうか。
ただ、当たり前ですが、中身は韓国語。
韓国は、セリフなどに使われているフォントの数も多く、より情景が伝わってくる感じがします。
韓国語は一切わからない私ですが、下記コマでは文字からも息を吸って吐いている感じが伝わってきました!
韓国は直線と丸の組み合わせからなるハングルで形成されるため、画数も少なく、表現の幅が他の言語より広がるのかもしれません。
最後に
今回、比較に使用した「ニューノーマル」の日本語版は下記になります!
キャンペーンなどで、1巻無料で読める機会も多いのでぜひ(^^)v
第25回文化庁メディア芸術祭・推薦作品にも選ばれた作品です。
そしてそして、出版社ファンギルド、少し前に海外のコミック発行部数が10万部を超えました!
現在、電子も含むと、16カ国以上の国で作品を展開しています。
国によって文化や法律が違うため苦労することもあるのですが、作家さんの思いが詰まった作品、編集さんと二人三脚でつくった作品を、1人でも多くの方に届けれるよう、これからも頑張っていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。