スポーツ用品店に派遣されて働き始めたワシ
ワシの勤務先のビルは、売り場が1階～4階まであり、そのうちの
メンズ・スキーウエア売り場で働き始めた。
そのフロアは、社員3名、準社員2名、アルバイト多数という人員構成。
ワシは準社員扱いで、社員とアルバイトの間に位置する立場。
フロアで販売接客もするが、レジ打ちなどお金を扱う仕事もしていた。
スーパー勤務していたおかげ？で、レジ打ちや金勘定は一番上手だった。

アルバイトの方々は、皆さん大学生。
特に女子大生がたくさん居た。男子大学生は4人だったかな？
他は皆女子。それくらい女子が多かった。
働き始めてから、バイトさん達と話をするようになったが、
”いろんな大学があって、ワシよくわからない”
大学受験をした事が無いせいもあるだろうが、知らない大学が多かった。
そして、結構大変だったのが、

「女子とあまり話をしていなかったので、共通の話題が無い」

高校は男子校だし、歌舞伎町勤務時代には、女性従業員は2名しか居ず、
女性と言えば、ほぼお客様だけという環境だったからである。
ところが、ある事からバイトの女子たちと話を良くするようになった。
それが、

”音楽の話”

実は、この会社はスポーツ用品だけでなく、レコードセンターがあり、
CDやレーザーディスクなどの販売をしていて、社販購入が出来た。
それを利用して、CDなどをそこそこの枚数購入していたのがきっかけ。

定価の25%割引で購入させてもらっていた。
レコードセンターの社員さんとも顔なじみに・笑
それくらい買っていた。
買ったCDを使って、いろんな曲を入れたテープを作って聴いていた。
それを知った女子が、
「わたし、そのテープ欲しい」
という事がきっかけとなった。
当時、ディスコミュージックなどが流行っていた事もあり、
NON-STOP MUSIC TAPEを、DISCO MIXERを使って作っていた。
CDプレイヤー2台→カセットデッキへという具合。
一時期は、ダビングマシーンと化していたくらいだ・笑

その後、女子たちと昼食一緒に行ったりして普通に話せるようになった。
今思えば、職場に女子がたくさんのは、ここが最後だったのかも知れない。
この時に、
”あぁ～、あの子かわいいなぁ～”
というような感情は、全く湧かなかった。
可愛い子が居なかったという訳では無く、
仕事して、音楽・映画でリラックスして、翌日仕事の繰り返しで、
そういう事を考える気持ちの余裕が無かったのかもしれない。
冷静に考えると、もったいない事をしていたのかも知れない。
そんな生活だったので、麻雀は頭からすっかり消えて無くなっていた。
一生懸命働いていたせいか、貯金は増えた。
バブル景気という事もあったかも知れないが、お金を稼げた時代だった。
とても明るい職場で、人間関係も良好だったので楽しかった想い出ばかり。

「みんな、今頃どうなっているんだろう？」

と、ふと思った。
それが今回の話
オチは特に無い。

ぷくぷく