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販売員には本当に「地位向上」が必要なのか?地位は用意されるものだろうか

販売員といえば、ご存知のとおり、最近は相当人気のない職業のようです。

なりたい職業アンケートの結果などはもう、下から数えたほうが断然早いです。

人気がない理由は、賃金の低さや身だしなみにお金がかかること、土日休みの友人と休みを合わせにくいこと、シフト制で生活のペースがつくりにくいこと、などです。

それから、ごまを摺って媚びへつらうような売り方をする人がいるものだから、薄っぺらい職業だと思われること、チャラチャラした感じが軽く見られること、そのために見下されること、売りつけないといけないんじゃないか、ノルマがあるんじゃないか、そんな心配もあるでしょう。

そもそも良い販売員に出会ったことがないから販売員に良いイメージを持っていない人も多くて、スタートとして既に失敗しています。

嫌われながら仕事するの嫌ですものね、誰だって。

でも私、販売員を17年くらいやってきて、そんなにお客様から嫌われてないです、多分。その証拠に、ちゃんと買ってもらえています。

うぬぼれ、と言われるかもしれませんが、こう言えるのには理由があります。

どうしたら嫌われるのか、どうしたら好かれるのか、どうしたら喜んでもらえるのか、どうしたら話を聞いてもらえるのか、どうしたら気持ちよく買ってもらえて、自分も気持ちがいいか、こういうことをこれまでずーっと、毎日毎日繰り返し考えて勉強して実践して体得してきているから、接客中の行動すべてに理由があるのです。

だから、頭と心を使えば、そう簡単に疎まれ嫌われる仕事ではないと言えます。

それどころか、自分が成果を上げることで、ブランドに貢献し、会社に貢献し、ディベロッパーに貢献できます。

ブランドが伸びたら、商品が多く必要になって、まず生産者に貢献できます。そして望まれる形でお店が増やせれば、お店をつくるために設備の仕事、備品の準備、システムの準備、それらに絡む企業に仕事を発注することができ、場合によっては新たな雇用を生みます。これはもう社会貢献です。

ここまで考えている販売員は一体どれくらいいるでしょうか。

なんとなく話しやすいお客様にだけ声を掛けて、売りやすいモノだけ接客して、そんな毎日で仕事をした気になっている販売員に、地位向上の必要はないと思うのです。

一生そこにいたらいい。

会社が抱える在庫は資産ですが、商品のままでは次の買い付けにお金が回りません。それでは魅力的な品ぞろえができなくなって、お客様が減り、結果的に自分の仕事も無くなります。会社がビジネスを続けていくためには、モノをお金に換えないといけません。そこで、置いておくだけでは分かりにくいモノも、販売員が介在することで魅力を十分に伝え、価値をお客様にフィットさせ、気に入っていただいて代金を得ます。安定的に成長するために、ファンをつくり、お客様の来店を促します。この流れをつくり出せることが、販売員の存在意義であり、仕事です。

ここまで考えてくると、ただ店頭に立って、話しかけやすいお客様だけ接客をするような仕事ぶりではもう販売員とは呼べないのです。

それなのに、そこで納まっている販売員が多すぎます。

自分で自分の枠を狭く作っていませんか?

同じ枠で地位向上なんて求めたって無理です。

上げるのは地位ではなくて、一人一人のパフォーマンスが先。

お給料増えたらパフォーマンスが上がるのでしょうか。パフォーマンスを上げられるポテンシャルのある人は、先に行動しています。課題について考えて、こんなやり方どうかな?と思ったら、試してみたくなるものです。

お給料を積んだら、土日の休みができたら、アイディアが湧くものですか?遊んで終わりになりませんか?

存在意義を軸に、あなたには何ができるのだろう。

販売員は、地位向上より、自ら守備範囲を広げて成果を出し、発言権を得よ

私はこう考えています。





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