見出し画像

UX戦略の必要性とつくり方。勝つべくして勝つサービスにするためには

こんにちは!ファンタラクティブPRのannaです。
今回はファンタラクティブがクライアントワークや自社事業開発で活用しているUX戦略についてご紹介します。
10年程あらゆるサービス開発に携わってきた代表の井村に、その経験により実感しているUX戦略の必要性を中心にお話ししてもらいました。UX戦略の立て方など具体的なノウハウについては本記事では詳細は紹介しておりませんので、ファンタメンバーもよく参考にしているオライリー出版の「UX戦略」をご覧になってみてください。


UX戦略とは

UX戦略は、コンサルティングのフレームワークの一つで、UXデザインの全体的なアプローチや方法論を指す言葉です。
ファンタラクティブはUX戦略の考え方自体に共感していて、クライアントや自社のサービス・プロダクト設計にUX戦略を取り入れており、持続的な成長や継続的なサービス提供のために、今後も取り組むべきものだと考えています。

UX戦略の必要性

サービスの成長と継続、価値を提供し続けるためには必要不可欠

UX戦略の必要性についてよくクライアントから問われることがありますが、私の10年以上にわたるサービス開発の経験から、サービスが成長し続けることと世の中に価値を提供し続ける状態を維持するためには、UX戦略は必要不可欠であると感じています。UX戦略があれば、クライアントを含む全チームがその方向性に沿って動くことができ、結果として品質の高いプロダクトが生まれ、利益を生み出し、チームが拡大していくことができます。デザイナーやエンジニアの能力を最大限に引き出すことも、UX戦略次第で決まると言えるでしょう。

UX戦略がないとどうなる?

UX戦略がない場合、多くのリスクが生じます。誰にどう使ってもらうものかが不明確で、ビジネスとして勝てるかどうかが賭けになり、サービス成功の可能性が低下します。「きっとみんなに使ってもらえるだろう」と安易な夢を描いてリリースしますが、実際お金を払って使ってくれる人はそこまでいなく現実を味わうことになります。そうして一年程サービスをなんとか継続しますが、結果的に終了せざるを得なくなることが大半です。

営業など力技を使ってサービスを伸ばす方法もありますが、ユーザーに適したものになっていないと最終的にはユーザーに受け入れられず、結局使われなくなったり競合に抜かれてしまったりします。
UX戦略と力技を組み合わせることができれば、サービスを伸ばすのは簡単であり顕著な成果を上げることができます。

また、UX戦略がないと開発や運営に関するリソースが無駄になり、余計にコストがかかってしまうことがあります。戦略がきちんと作られていないのに急いで開発に着手したがる傾向にありますが、戦略があるとないとでは燃費が違うんですよね。戦略があれば必要最低限のコストで済みますが、そうでないと必要以上に人材やサーバなどのコストがかかってきてしまいます。

戦略設計に初期投資として費用がかかることはありますが、戦略があれば結果的には全体のコストを削減できます。戦略設計に費用をかける意味があるのか、リリースのスケジュールが延びるのではないかと心配する声もあるでしょう。しかし、成功するかどうかが明確になっている方が、自信を持って進められますし結果的にプロジェクトの進行は早くなります。

UX戦略の構成

UX戦略は、オライリーの本によると4つの要素で構成されると述べられています。

ビジネス戦略

ビジネス戦略のアウトプットの1つのツールとしてビジネスモデルキャンバスやリーンキャンバスがあります。これらはビジネスの構造を視覚的に整理し理解するための強力なツールです。綺麗に描けている状態であれば、経営者やチームメンバーはビジネスの各要素を明確に把握し、効果的な意思決定を行うことができます。重要なのは、このキャンバスが描く現実が世の中の人々にとっても理解しやすく、彼らが期待通りに反応し、動いてくれることです。これによりビジネスの成長に繋がります。

リーンキャンバス

バリューイノベーション

バリューイノベーションは、既存の価値提供方法を大きく進化させ、新たな価値を創造するプロセスを指します。オライリーの本の中では、Airbnbなどさまざまなマッチングサービスの事例が紹介されています。これらは30〜40年前には存在しなかった価値を、デジタル技術を活用して提供しています。価値の革新は、世の中にとって大きな利益をもたらし、既存の方法を置き換えることが可能になります。また、サステナビリティが高まり、価格競争が避けられ、競合他社への顧客流出を防ぐことができます。

バリューイノベーションを設計できる人材は非常に限られているのが現実です。一部の起業家は、強力なアイデアを持ち、単に市場に存在するものを改良するのではなく全く新しい価値やサービスを生み出す能力を持っています。多くの人がバリューイノベーションを試みたとしても、通常は既存の枠組みや概念の中で考えがちであり、結果として当たり前のものしか生み出せません。
バリューイノベーションの設計は個人の能力に大きく依存します。ただ、ある程度の型やヒントはあると思うので、それらを参考にしながら進めることが重要です。また、成功事例や失敗事例から学ぶことで、何が上手くいき、何が上手くいかないかを理解していることも重要です。
ファンタラクティブは10年以上にわたり、さまざまなクライアントとのプロジェクトを通じて豊富な経験を積んでいます。

検証を伴うユーザー調査

仮説を持ってそれをユーザーとコミュニケーションを取って検証する。それを繰り返すことによって事業の価値がブラッシュアップされていきます。
ユーザーに対して常に問いかけ彼らのリアルな声を聞くことで、大きくズレた仮説にリソースを突っ込んで後戻りできなくなってしまう状況を回避することができます。
ファンタラクティブはパーパスを「ユーザーの声を全ての企業に届ける」と置いています。届けられたユーザーの声をただ全て聞き入れるのではなくインサイトを捉え自分たちの仮説検証に活かしていきます。事業を前に進めるのはユーザーではなく自分たちです。

フリクションレスなUXデザイン

フリクションレスなUXデザインは、そのままの意味ですが、ユーザーの体験をスムーズにし摩擦を最小限に抑えるデザイン手法です。あらゆる体験は、複数のサービスにまたがることが多いんです。例えば、会議の予定調整や企業を訪問する際に、GoogleカレンダーやGoogleマップなど、複数のツールを利用しますよね。その時、一つ一つのサービスが使いにくかったら、サービス同士の連携が複雑だったらどうですか?その度にユーザーは離脱してしまいます。そこで各サービス間の摩擦をなくし、ユーザーが円滑にタスクを完了できるようにすることが重要です。摩擦がない=フリクションレスなUXデザインを実現することで、ユーザーの満足度を高めることができます。

この4つの要素、すなわちビジネス戦略、バリューイノベーション、検証を伴うユーザー調査、フリクションレスなUXデザインが実現できれば、サービスの成長に大きく寄与できます。投資を最適化でき、世の中に受け入れられるようになり、サステナブルなサービスになります。
こうして「やれることはやった」という状態を作り出すことで、サービスを勝つべくして勝つものにしていくことができます。逆に言うと負けるべくして負けずに済むということですね。もちろんビジネスなのでリスクはありますが、UX戦略に基づけばリスクを最小化できます。

コンサルから開発まで一貫して支援します

ファンタラクティブは、サービス開発においてコンサルティングから始めることを提案しており、そこにUX戦略設計を中心にしたアプローチを取り入れています。Web制作・サービス開発系の会社でコンサルティングやUX戦略を採用している企業はまだ少ないと思います。

さらにファンタラクティブではデザインや開発まで含めた一連のプロセスを全てカバーすることができます。戦略設計含めて、クライアントには一貫したご支援をすることができ、クライアントにとってコミュニケーションコストの削減や業務効率化にも繋げられます。

私たちはUX戦略を効果的に取り入れ、サービス開発を成功に導くためにご支援します。オンラインでの無料お悩み相談も常時受け付けておりますので、サービス開発・改善に取り組まれている方は、ぜひお気軽にご相談ください。



  • Follow Me!

X(Twitter)では最新情報を投稿しています。noteやPodcastの更新情報、日頃のGatherの様子なども投稿していますので、ぜひフォローお願いします🙏https://twitter.com/funteractive_jp

  • 採用情報

ファンタラクティブでは現在、PM(プロジェクトマネージャー)、エンジニア、デザイナーを募集中です。
Webサービス開発、UI/UXデザインなどの仕事に興味がある方、新しい技術を実際のプロジェクトで使ってみたい方は、ぜひ一度お話ししてみませんか?カジュアル面談も受け付けています。
ご興味のある方は、以下のページの「エントリーする」からご連絡ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?