見出し画像

いずれ邦画を背負って立つ女優 蒔田彩珠という宝石

蒔田彩珠(まきた あじゅ)という女優をご存知だろうか。2002年生まれの女優で、将来的に間違いなく邦画界を背負って立つ女優のひとりだ。名前の字面にピンと来なくても、顔に見覚えがあるとか、出演作品は過去に観たことあるって人もいるだろう。

子役からデビューし、早くから是枝裕和監督などに見出され、是枝作品にも多く出演。映画を中心にドラマ、CM、舞台でも活躍する若手実力派女優だ。出世作である映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』では複数の映画賞を受賞。

画像1

最近でも話題作『朝が来る』でヨコハマ映画祭助演女優賞や報知映画賞助演女優賞を受賞している。報知映画賞に関しては2年前に新人賞を獲った以来で、この2冠は史上最速&最年少の快挙だ。

2021年に放送される朝ドラ『おかえりモネ』ではヒロインの妹役としての出演も決まり、これからますます目が離せない。

まず名前が素敵。蒔田彩珠。字面が素晴らしい。

顔や雰囲気もただ可愛いだけでなく、一度見たら忘れられない彩度を誇ると同時に、大人っぽさや艶っぽさも持ち合わせている。どことなく後藤まりこや水野しず、小松菜奈などがミックスされたようなルックス。

特に彼女は目が素晴らしい。どこか冷めたような、諦めたような、達観したような目をする。でも笑うと途端にプリミティブで愛らしく、気配は一瞬でイノセントに満ちる。とにかく観ていて飽きない存在感なのだ。

画像5

画像4


初めて彼女の存在を知ったのはドラマ『重版出来‼︎』だった。出番はさほど多くなかったものの、鮮烈な印象を受けた。年齢など関係なく、達者な大人の役者たちとまともにやり合える強さを持っていると思った。映画『三度目の殺人』での福山雅治との掛け合いも堂々たるもので見事だったし、是枝監督が彼女を重宝するのも分かる。

NTT東日本のCMでは、我が地元山梨の県立美術館を訪れていたのも嬉しかった。

「この人が出る映画なら観たくなる」そんな役者は多くない。個人的には俳優なら池松壮亮、女優なら門脇麦がその中でもトップクラス。

この蒔田彩珠もそんな存在になりつつある。Instagramを見るとギターで弾き語りをしていたり、絵を描いたり、レコードを聴いていたりと感性の豊かさが目立つ。映画もめちゃくちゃ観ているのがよく分かる。おそらく1日1本以上のペースで見ていて、ショートな感想もあげている。どこまでも映画を愛し、映画に愛された女優である。

画像3



サポートが溜まったらあたらしいテレビ買います