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花言葉や誕生花を花屋さんが嫌うワケ


こんにちは。駅家町にある花屋flowershopHAKKAのあまのひろみです。

前回お花屋さんにもぜひご予約を!とお伝えしました。その際に時々こんなご要望があります。

「花言葉・誕生花で花束を作ってほしい!」

このご要望、実はなかなか難しいものがあります。ご予約の段階だと相談に乗って下さるお花屋さんも多いかと思うのですが・・・花言葉≠花束に使える花なのです!

これが入ってくると、ご予算も組み合わせもご破算になるのです。そして多分花屋さんで花束を作る際に花言葉や誕生花を考えて作る人はあまりいないでしょう。実は花言葉を知らない人がほとんどで、その場で調べるくらいです。

場合によって使えないお花も

1月の誕生花はスイートピー。こちらは花束でもアレンジでも大活躍、花言葉も「門出」など成人式のお祝いなどにもピッタリなお花。しかし、スイートピーはどちらかと言えば控えめで、脇役のような形状。単品で花束にするなどした方が良いようなお花です。

スイートピー

そして、12月のお花はシクラメン、ポインセチアなど。なんとこれは切花ではないので、花束にもアレンジにもできません。花鉢を包んでプレゼントにするようになりますので、「根付く」ことを嫌うお見舞いなどには絶対に使えません。

最高のスタメンに出番を

確かに贈る側の気持ちとして、贈るお花に何か意味を持たせたいと思われるのかもしれません。ですが、実はお花屋さんは、朝、市場で自分の目で見て、新鮮で、かつ自分の好みに合った素敵な組み合わせが出来るであろうお花たちを選んで仕入れてきます。

そして、それをそのまま並べるのではなく、葉を綺麗に処理して、水揚げして、使いやすいように並べます。最高のスタメン達を揃えているのに、急にピンチヒッターを指名されてしまった!という具合です。

どうしても使いたい場合は予約を

もちろん、予約の場合は仕入れの段階でそれを探しますので、話は全く違います。
同じ種類の花でも、色によっても花言葉が違うことがあります。仕入れのその日はその花言葉の色がなかったら、違う色で組み合わせを考えて、ある程度応用できるように数種類を準備します。仕入れる段階で予約がない場合は、どんな予約が入るかわからないので、すごく難しいのです。花束で使いやすい(見栄えが良くできる)もの、アレンジ向きのお花、仏花用など、用途が多岐にわたります。

根拠がないものが多い花言葉や誕生花

さらに、花言葉や誕生花もその由来はあやふやなものが多く、実は根拠がなかったりします。1月のスイートピーは生産が最盛期ということもありますが、花弁が1,2,1枚と付いているから1月21日のお花ということになっています。もしくは松田聖子さんの「赤いスイートピー」の発売日だからという説も。生産者さんが「この日!」とつけちゃったというものもありますので。

あまりそこだけにこだわらず、お花の全体の組み合わせを見て、花言葉や誕生花の合うものが入っていたら、ラッキーと思うくらいで、あまり残念に思わないでくださいね。

「かかりつけ花屋」があると便利

美容院や病院と同じく専門的な部分がありますので、出来れば、近所の馴染みのお花屋さんを1つ持たれるととっても便利です。贈る方の好みもわかって下さるし、親身になって相談に乗って下さるはずです。ハードルの高いお花の予約ですが、せっかくの贈り物なので、ぜひご予約をされることをおすすめします。

教えてくれたのは…

flowershopHAKKA あまのひろみ
職場の先輩から頂いたウエディングブーケがきっかけで花を習い始める。その後、フラワーショップで8年ほど生花販売と教室を運営。勤めていた店が閉店することを機に、ショップを引き継いで独立。現在の教室の生徒さんは約20人で、お子さんから70歳くらいの幅広い世代の方が教室に来られています。「お花を贈った方も贈られた方も笑顔になるお花屋さん」をモットーに、日々お花と向き合っています。


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