見出し画像

オルバンはヨーロッパの「最後のモヒカン族」

ハンガリーのヴィクトル・オルバン首相は、真実を語る勇気を持つ最後のヨーロッパの指導者であると、ルーマニアの広報担当者が書いた記事です

2023.1.11 REMIX NEWS
author: Opozitia

それは「心を揺さぶる」「プーチン主義者」「親ロシア派」の演説であった。

少なくとも、主要メディアはウクライナ戦争に関するヴィクトル・オルバンの最新のメッセージをそのように特徴づけた。オルバン氏が赤裸々な真実を指摘し、「幻覚を見ている」と非難されるのは、何年も数え切れないほどのウソがまかり通った末の結果である。

ハンガリーの首相は、残念ながらヨーロッパ最後のモヒカン族である。つまり、グローバリスト左翼の崇拝者たちの暴徒にリンチされることを恐れずに、率直に自分の考えを述べることができる最後の政治家であり続けている。彼はまた、「自由な」ヨーロッパの人々がまだ共感できる最後の指導者でもある。言ってみれば、彼はノバク・ジョコビッチに相当する政治家なのだ。

オルバンのような指導者が増えなければ、保守的なヨーロッパにチャンスはほとんどない。私は、これを可能な限り強い言葉で言っている。

以下は、ハンガリー首相の最近の公の場での演説の記録である。

武器を供給する者は戦争に参加している。戦争当事国の兵士を訓練する者は膝まで巻き込まれる。兵士を個々に訓練するだけでなく、作戦訓練つまり管理訓練を行う者は、足首まで戦争に巻き込まれる。そして、交戦国のひとつを超えてEUが現在180億ユーロを投じているように、軍事費だけでなく国家運営にも全面的に資金を提供している場合は目玉まで戦争に巻き込まれることになる。
私は、ヨーロッパがこの戦争に首を突っ込まないことを強く望みます。

オルバン首相 年末の記者会見(ハンガリー語? 英語字幕)

宇宙から見えるシンプルで常識的な真理。しかし、ルーマニア人やヨーロッパ人は、面と向かって、オルバンの言葉は単なる「幻覚」であると言う。実際、オルバンは「権威主義」で「親ロシア」の指導者であり、虐殺者プーチンの側近である。ハンガリー人が彼を支持しているのは、(ルーマニア人として)隣国の大きな過ちとしか言いようがない。

ヴィクトル・オルバンは、EUの比較的小さな国、つまりダボス会議が運営する金融システムに依存する国、そしてロシアに課せられる制裁に比べれば取るに足らない制裁によって窮地に立たされる可能性のある国を率いてゆかなければならないのだ。

しかし、オルバンには、ソ連化(共産主義化)が進む欧州連合で、自由と主権の炎を絶やさず、経済的惨事を回避する政治的知性があった。この連合は今や、より腐敗し、より官僚的で、ウルスラ・フォン・デア・ライエン自身が、オルバンを非難するようなタイプの権威主義に傾きつつある。

もちろん、少なくともEUの目から見れば、憎むべき権威主義と尊敬に値する権威主義が存在する。それはニュアンスの問題である。ダボス会議の敵を嫌悪する一方で、WEFのシュワブの友人たちは尊重されなければならない。

真実なくして正義も自由もない。「真実」が「幻覚」と呼ばれるようになったことは、民主主義が昏睡状態に陥り、死の床に横たわっていることの、これまでで最も強いシグナルである。(了)

考察

今回の記事を紹介した「Remix」は、ブダペスト(ハンガリー)にあるニュースサイトで、自身を次のように紹介しています。

Remixは、チェコ、ハンガリー、ポーランド、スロバキアの、ヴィシェグラード諸国を中心とする中央ヨーロッパのニュースや解説を提供しています。

この地域のローカルメディアで毎日流行しているものを厳選して英語で提供することにより、Remixはチェコ人、ハンガリー人、ポーランド人、スロバキア人が毎日読んでいるものを紹介し、ヨーロッパの将来を形作るダイナミックな地域を見る窓を提供します。

https://rmx.news/static/about/

ちなみにRemixも、過去にtwitterにBANされたメディアです。


EU諸国が自国の経済が破壊されることを顧みず、強硬な対ロシア制裁を続ける中、ハンガリーだけは戦争開始から一貫して、独自の姿勢を保っています。

それを、北米大陸に入植してきたアングロサクソンに、最後まで抵抗したモヒカン族に例えています。


また、オルバン首相は昨年8月にダラスでのCPACの演説でも、過激な発言でアメリカ保守派から大喝采を浴びています。

この記事では、(ルーマニア政府がウクライナ支援ベッタリであるにもかかわらず)ルーマニア人記者がオルバン首相の政治姿勢を高く評価しています。それは、ますます戦争にのめり込んでゆく自国の危険性を、強く感じているからではないかと推測します。

オルバン首相には、EUやNATOの圧力に負けず、今後も自国民の生活を優先する政策を取り続けてほしいと思っています。
(岸田首相が自国民優先の政策を取るようならば、見直しても良いのですが、それは期待薄です)


実は、皆さんに紹介したかったことはこの記事だけではありません。

私たち日本人が、EUの旧ソ連圏でどんなニュースが流れているのかを知ることはおよそなかったと思います。私自身も同じで、ヴィシェグラード諸国の人たちが関心を持っていることに触れ、ちょっとした発見があったことを共有したいと思ったからです。

以下に、記事のタイトルだけを並べてみます。

・駐ポーランド・モロッコ大使、ポーランド左翼議員を堕落させた
 と告発される
・ハンガリーのバレエ団、光熱費高騰で劇場一時閉鎖後、リハーサ ルをアウディの自動車工場に移す。
・ハンガリー、EUのトップ大学へのエラスムス奨学金停止に困惑
・ポーランド、ドイツ製レオパード戦車をウクライナに納入へ
・ポーランド人の大多数が通貨ユーロを拒否
・ロシアがウクライナに最大の砲を送り込む
・リトアニア、不法移民に対する押し付け対策を法制化へ
・チェコへの不法入国者、昨年はウクライナ人が最多
・800メートルも引きずられ死亡したフランス人女性の両親は「少数 派が国を破壊し、野蛮人のように振る舞っている」と述べている
・BBCはなぜ納税者の金を使って、英国を捨ててイスラム国の死の 教団に参加した既知のジハード主義者のアカウントを宣伝するの か、多くの人が疑問視している。
・極左の不法占拠者に占拠されたドイツの村を取り戻そうとする
 当局に対し、気候活動家は機動隊に火炎瓶を投げつける。
・ヨーロッパはアフリカの医師を略奪している 西欧の移民推進の
 もうひとつの暗黒面が明らかに
・ドイツ左派、移民受け入れ枠を要求
・ドイツで、素行不良で1日退学処分を受けた後、教師を刺殺した
 10代の少年を逮捕
・パリの駅で刺傷事件、6人負傷 容疑者は警察が制圧
・大学、地元住民の抗議を受け、亡命希望者が利用する学生寮の
 売却計画にUターン
・ポーランドが開発中の新型対空システム
・欧州諸国はポーランド産タマネギの需要が高い
・ポーランド、第二次世界大戦の対独賠償請求で米議会に支援要請
・オルバンは欧州の「最後のモヒカン族」である
・英国海兵隊志望者が、eスクーターをめぐる争いで仲人を務めてい
 たアフガニスタン人亡命者に刺殺されたと裁判所が発表した
・ドイツの裁判所から逃亡したアルジェリア人殺人犯が、フランス
 で逮捕され捜査は終了。
・マッテオサルヴィーニ氏の息子を襲った強盗事件で、エジプト人
 
2人を逮捕
・イタリア副首相の息子が、割れた瓶を装備した移民に携帯電話の
 アクセスコードを渡すよう脅されていた。
・スリ窃盗に介入したフランス人警察官を殴ったアルジェリア人3人
 を逮捕
・私服警官たちは、パリ全域で移民窃盗団を追いかけた後、残忍な
 攻撃を受け、自らも強盗に遭った。
・イタリア・メローニ兄弟、世論調査で空前の支持率
 中道左派が過去最低に転落
・チェコ大統領候補バビシュ、パリでマクロン仏大統領と億万長者
 ベルナール・アルノーに接待される
・極左活動家、仏老夫婦の家に侵入し、亡命者の避難所と主張
・フランスの村で14歳の少年をレイプしたアフガン人殺人未遂容疑
 者を起訴
・ポーランド、射撃場にさらなる投資へ、首相が表明
・ポーランドの保守党PiS党首、ウクライナへのドイツ製パトリオッ
 トミサイルを支持
・ポーランド軍、韓国製K2戦車とエイブラムス戦車の新部隊を
 ロシア国境近くに配備へ
・マリウシュ・ブワシュチャク国防相は、ポーランド東部国境の
 防衛を強化するため、ポーランド軍に新たな師団を増設すること
 を発表
・ポーランド人が第二次世界大戦中にユダヤ人を助けなかったと
 非難する「Die Welt」記事に、ポーランド政府関係者が激怒
・ドイツ検察当局、リンドナー財務相の免責解除を検討
・リミックスニュース、2年以上前に禁止されていたTwitterに復帰
・ロシアがウクライナで最新鋭の戦闘機を使用したと、英情報機関
 が報告
・バビシュの正当性が証明された チェコ前首相、大統領選の数日
 前に不正行為で無罪判決
・ドイツ政府、急進的な市民権改革を推進 一晩で200万人の外国人 が市民権を得る計画も
・ヴィシェグラードグループの首相が、ブラティスラバで
 スロバキア独立30周年を祝う
・ブラチスラバで開催されたヴィシェラードグループの首相会議
 は、ハンガリーと他のグループ加盟国との緊張した関係に改善を
 もたらす可能性がある。

特に選んだわけではなく、ニュースの順に並べただけです。

いかがでしょうか。太字になっている部分は、すべて外国籍の人を示しています。ウクライナ戦争はもちろんですが、やけに移民問題(特に犯罪)が多いと思いませんか?

日本のニュースでは、アフリカや中東(そしてウクライナ)からやって来る難民が、ドイツやフランス、スカンジナビアなどの豊かな国を目指していると報道されてきましたが、経済の強くないヴィシェグラード諸国にもたくさん流れ込み、治安に悪影響を与えていることが見て取れます。

ですから、移民問題が、ヨーロッパ全域で同じような状況であろうことは想像に難くありません。

今後、日本の外国人受入れ政策を判断する時、西側主流メディアの情報だけでは危険であることが解るでしょう。