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『サンクラウンの花嫁〜薄明の街〜』

前作:『サンクラウンの花嫁〜潮の街〜』

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 イヴァンを育ててる間何も起きなかった訳ではない。これはその間の、私が女性として成熟する間のお話。

 光の雨の日以来、庭園には小さな神々が顔を出しに来るようになった。元々人だった私は初めて見る他の神様に酷く緊張して挨拶の度にカチコチになっていたが、回数を重ねていく内にそれも慣れていった。彼らは庭園に来て私たち夫婦とお茶をし、帰って行く。一人で来た神様もいれば数人まとまって来たこともあった。星の色々な場所にその地域ならではの空の神や風の神がいるそうで、レイヴンの友人である彼らはほとんどが羽や翼を持っていた。神々にも目上とか目下とかがあるらしい。星の三柱が一柱であるサンクラウンの伴侶であるということはとても位が高いそうで、訪れた神々はみな私に跪いた。

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