見出し画像

居場所が欲しい~不登校だったボクの今~

居場所が欲しい~不登校だったボクの今~
著者:浅見直輝 

本書を読んで感じたこと、つらつらと。
お時間ある方は是非。





不登校は誰にだって起きる。
なぜなら、自分の個性や特徴が学校に
100人いれば1人くらいは合わないことなんてあるに決まってるから。
その学校によってどんな生徒を育てていくかによって先生や文化も違って運命的に生徒が育つ環境が決まってくる。
その現実の中で今は学校以外でも学べる居場所と言えるものが多く存在している(フリースクールなど)
自分が自分でいられる居場所はだれしも求めている。安心した場所でないと自分の意見も言えない人はいる。

親が気分屋だったり、自分と向き合ってくれなかったり、そんな環境で生きてきた子供にとっては安心することが何より欲しているものだったりする。
安心した場所じゃないと自分は自分らしくいられない。しかし、裏返すと自分の周りにはそのそも危険な場所しかない。

そんな思考になってしまうことにもなる。
世の中には自分と向き合ってくれる人はたくさんいるし、自分を自分としていてくれる人もたくさんいる。

そんな人に出会えることが大切。
しかし、なかなか前に進めない人にとってその機会をつかみ取ることだって少ないかもしれない。
だからこそ、居場所をつくるときは来るきっかけをたくさんつくる。

本書では、卓球ができるから来たという内容があった。それだけが理由だった。いかに多くのきっかけを生み出せるか。そのきっかけを勇気を出して踏み出してくれた生徒にこちらがしっかり応えられるか。
居場所を求めに来てくれた子に、安心していいんだよという感情になって帰ってもらえるか。
あなたはあなただから大丈夫というメッセージを伝えられるか。

僕自身、父親がこわく普段起きたことや自慢したいことを言いたかったけど、なかなか言えなかった。
ほとんど言いたいことよりも言わなきゃいけないことで会話していた。
今思うと、もっと日常の出来事を気軽に話せてたらなと、反省している。それでもあの頃の自分に戻ったとしても難しいと思う。

客観的に見るとこうしたらいいとかああしたらいいとかあるけど、自分の親になると感情が出て来て一筋縄ではいかないこともある。
親子関係は複雑で難しい。
それがハレーションになって社会人でも生きづらくなることもある。

でも子供の頃から、親でも学校でもない多くの居場所を自分で選択できるともっと一人一人輝ける社会になるんじゃないか。

自分が自分らしくいられる社会でやってみたいことを形にできるんじゃないか。
勇気をもって夢を語れるんじゃないか。
自分の人生と照らし合わせながらそんな想いになった。

僕は社会人一年目は親に迷惑をかけたくない(認められたい)から一般企業に就職した。案の定これをやりたいとは思えなかった。
親の期待と自分の人生でやりたいことがマッチしていなかった。感情と感情がぶつかっていた。
自分は親にも認められない、社会にも認められない。そんな自分を変えたかった。
だからまずは環境を変えよう、
いろんな人と会おう。
怖さはあった。

でも、野球だけは頑張ってきた自分は確かにいる。
夢中になって、ひたすらに打ち込んできた野球。
いろんな経験をして大切なことを肌で感じ学んだ。
そこには確固たる自信と心の支えとなるものがあった。
野球を通じていろんな人に支えられてきた。
僕はその人たちのために、地元で何かしたい。
そんな気持ちが芽生えた。
そんな経験が背中を押してくれた。

筆者も、不登校だったけれど少しのきっかけと
誰かのために何かに夢中になって実った経験があったから今につながっているんだと思う。

その中で同じ想いを抱えた人と出会い、
自分は孤独だと思っていたけれど、孤独ではないんだ。そう思えたことは筆者にとって大きな気づきになった。

計画的偶発性理論。
偶然的に起きた出来事だが、それらを行動や努力で
新しい道を切り開くチャンスにした。
そして偶発的な出来事に備えて行動を増やすことで
チャンスも増える。

筆者に起きたたまたま起きた偶然の積み重ね。
それは果たして本当に偶然で運命的なのか。

アニメ「ブルーロック」でのセリフでこうあった。

「運は降ってきてから考えたってもう遅いんだ。
その出現を想定していつそれが来てもつかみ取れるように己を高めその機会が落ちてくる場所を見極めて待つ」

人生はきっと偶然の積み重ね。
ではなぜこうまで人と人に差がつくのか。

それは、偶然という名の運をつかみ取る準備をしてきたかどうか。

いつきてもおかしくない運をつかみ取るために己を高めてきたか。

筆者はそのきっかけを勇気を出して踏み出した。
そして自分に起きた出来事を勇気を出して伝えた。
それらの行動が運命を決めた。

自覚はないかもしれないが、確かに一歩ずつ歩みを進めてきた結果だ。

誰しもがチャンスを作る、チャンスをものにする可能性は秘めている。
世の中にはチャンスがゴロゴロ転がっている。

自分の中にある「やりたい」「なりたい」という想いを持ち続ける。
持ち続けていいんだと思える。
そしてチャンスが来た時に、「いっておいで」
そう言えるあったかい居場所がある社会をつくっていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?