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猫好き図書館司書がおすすめしたい猫本3冊

こんばんは、古河なつみです。
友達から「なつみちゃんのnoteってほとんどヘッダーが猫ちゃんだね」とついに言われてしまいました。アレルギーの関係で飼う事ができないので正式な猫好きとは名乗れないのですが……猫ちゃんが好きです。
そんな私がおすすめしたい猫にまつわる本を3冊紹介します。

①『サイモンは、ねこである。』(ガリア・バーンスタイン著/なかがわちひろ訳/あすなろ書房)

これはサイモンというねこが色々なネコ科の生き物たちと出会う絵本です。
トラやライオン、ヒョウといった動物達に「ぼくたちにてますね」とサイモンが話しかけると、にてるものか!と大笑いされてしまいます。
彼らは口々に自分の特徴を話していくのですが、同時にネコ科としての共通点にも気づいていきます。そして最後には……というお話です。
絵が可愛い事もありますが、猫とネコ科の仲間の特徴を知ったり、動物の仲間分けについてやさしい言葉で教えてくれる動物学の超入門絵本だと感じました。

②『猫は毛色と模様で性格がわかる?』(荒堀みのり監修/村山美穂監修/エクスナレッジ)

この本は司書を辞めてから書店で見かけて「あの時にこの本が出版されていれば……ッ!!」とすごく悔しい想いをした本です。

実は司書時代に小学生の女の子から「猫の毛皮の色はどうやって決まるの?」というレファレンス(質問)をいただいて、『ネコもよう図鑑』(浅羽宏著/化学同人)猫専門の雑誌の特集を見てもらうよう答えた記憶があったのです。『ネコもよう図鑑』も実写の猫の写真と共に詳しい内容が書かれている面白い本なのですが、正確な記述のかっちりした文体がお子さんには少し難易度が高そうだったかも……と気がかりなまま終わってしまったレファレンスでした。

ところが、この『猫は毛色と模様で性格がわかる?』は可愛いイラストと共にゆるい表現を交ぜつつも正確に猫の毛皮の遺伝の法則、そして猫の性格について解説してくれているので、どうかあの時質問してくれた女の子が手にしてくれていたらいいなぁ……と思う一冊です。

私自身、長野まゆみさんの『猫道楽』という小説を読んでから「三毛猫は基本的にメスしかいない」という文言をずっと鵜呑みにしていたのですが、詳しい理由は知らないままだったので勉強になりました。

③『猫のハローワーク(全二巻)』(新美敬子著/講談社)

講談社文庫から出ている世界中の猫を仕事人(猫)に見立てたカラー写真と、その猫がどんなお仕事に励んでいるのかを想像して描かれた架空インタビュー文が載っており、おかしくて、可愛くて、和める一冊です。
文庫本として出版されており、一つの猫ちゃんのエピソードが見開きで収まっているので、電車通勤の間に眺めてにまにまできるのもオススメポイントですね。一巻と二巻が出ていますが、どちらから読んでも楽しめます。

ここまでお読みくださりありがとうございました。
それでは、またの夜に。

古河なつみ

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