パラサイトブログ #9

私は他人様のブログをベースに、自分の見解やコメントを記していくと述べました。その9回目になります。

【誰よりも成功したければ、誰よりも多く失敗するべきだ】
https://www.fra-sco.co.jp/post-2982/

フラスコは「失敗して失うもの」を全て潰す仕組み。行動しない理由をなくしたかった。この記事で言いたいことはこの辺でしょうが、私が強く共感したのは他の部分になります。

「新卒で(は)大企業に入ることをおすすめ」

私が大学を卒業して就職した時代と、現在、そしてこれからを同一に扱うべきではないということは重々承知しております。そもそも‘新卒’という概念自体が日本固有であり、大元をたどれば、この国の右へ倣え教育の
延長にあることも認識しています。

つい先日、厚労省は「卒業後3年以内は新卒扱いとする国の指針を徹底する」と発表しました。コロナ禍が影響しているので、同じように取り上げるのも問題があるとは思いますが、それでも、この要請によって「新卒を特別扱いすること自体がおかしんじゃないか?」と気付くきっかけになるのではないでしょうか。

あくまでも、社会に初めて出るという意味合いの言い換えとしての‘新卒’のタイミングなのですが、その場合は、私は「大企業」を強くお勧めしています。私自身が就職のときに考えたことなのですが、あれから20年経っても、大きく間違っていたとは思わないので、相談される機会があるときには、そのことを伝えています。

当時は、ホリエモンをはじめとしたIT業界が勢いをつけてくる時代でしたから、スタートアップに混ざることが誇らしげに語られてもいました。私もそれを全く思い描かなかったのかと聞かれれば、答えはノーとなります。若くして体力・気力もあるわけですから、なんでもやってやるぜ!知らない領域なら、一から学んで実戦で磨いてやるぜ!なんて意気込みがありました。大きな仕事(この言葉自体、定義が曖昧ですが)を早々に任されることに憧れもしました。

しかし、大手の説明会を聞いていく(或いは企業を社会を研究していく)中では、「バブルのはじけたいま、いつまでも(うちの)会社に勤めていられるなんて思わないでください」と明言するところさえありました。

自分達で何かを興すにしても、まずは今ある大きな=伝統あるザ・日本企業の中身を見ておく必要があるのではないか?という考えに至ったのです。これまで生き延びてきた大きな企業には、傍からは分からない苦悩もあったはずですし、会社も生き物である以上、いかに大きくてもいずれは縮小するか死滅してしまうのが自然です。それであれば、まずは大きなところでそれを目の当たりにしてみる価値があると考えたのです。

実際、判子文化(押す位置や角度・大きさ等)のような「なにそれウケるー」ということも多分にあるのですが、さすがに競争を生き延びてきただけあって、沢山のノウハウが蓄積されていました。

また、希望の職種と違っていたとしても、大企業には信じられないくらい多種の業務があり、更にはグループ会社まで含めると、全く未知の業界さえ身近なものになり得ます。実際、出向という形で体験することも可能なわけです。
転職とキャリアアップと収入とがプラスの関係になることが難しいのが、この国の特徴です。就職前の身でも、それくらいのことは感じ取っていましたし、事実、20年経っても、さほど変わっていないように思えます。(こちらのソースは、私の体験ではなく、身の回りの体験談ですね。)

たまたま最初に割り当てられた役目が適していて(適合して)更に突き詰める人もいれば、次の新しいポジションに調整してみる人がいてもいいでしょう。あるいは最初の業務あるいは部署に馴染めなければ、グループ内で別の会社への異動を願い出れば(あるいはそうなるように仕向ければ)いいのです。

学校は苦痛でも行かなきゃいけない。これは小中学校が義務教育だからという屈折した認識が生み出しているように思います。誤った認識が心を折り、最後には命まで奪ってしまう。就職の場合も「石の上にも三年だろ」という考えもありますが、こちらは義務ではないとはいえ、(現時点では)やり直しを受け入れにくい(日本)社会が待っています。

そうならないように認識を変えることも必要かもしれませんし、後者の場合は「勤め先を変える」ことも選択肢に入れればよいと思います。転職してしまうとリセットされるので、そのリスクヘッジとして同じグループ企業の中で居場所を変えてみる、そんな選択肢を残しておくというのが大企業なのかもしれません。
※それがずっと続くことや、ノーリスク・ローリスクであると申し上げているわけではございませんので、誤解なきよう。あくまでも社会に出るとっかかりの部分に限っての話です。

それでは皆様、今回も最後まで目を通して頂きありがとうございました。
引き続き宜しくお願い申し上げます。

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