タグ解説9 #相続設計

当初思い付くままに列挙したハッシュタグも、残りわずかとなりました。
自己紹介を兼ねた、ハッシュタグの簡単な解説を続けます。

今回は、 #相続設計

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、私は私生活でもこの言葉をよく使用しています。

「相続なんて言葉はピンと来ない」
「どうせ相続税を支払うほど、うちの実家はお金持ちではない」

私から相続について話を振ると、耳にタコができるほど、いや、必ずやこのような返しが来ます。中1英語で、「How are you?と聞かれたら、I'm fine thank you.と答えた後に、 And you?と聞き返しなさい」と擦りこまれたことを思い出すほどです。

残念なことですが、これはやむを得ないことかもしれません。死を忌み嫌い、お金に関わることを悪と認識してきた宗教的・文化的な背景もあるでしょうし、相続が発生した時の一連の流れは、喪主がひとりで粛々と進めてしまいがちですから、接点が少なすぎるのです。

加えて、医学の進歩と共に、自宅で自然死する機会もほとんどなくなったため、当事者たちが元気に話し合う空間がなくなっていることにも起因します。少しでも「もしもの時は……」なんて切り出したら、「縁起でもない!」と制止されるのが落ちなのです。

命は、当然ながら、生まれたからには、必ず亡くなります。
相続は必ず起こることなのです。それを事前に準備することに何の問題もありません。しかも「知らないこと」こそが不安や恐怖の根源となるのですから、それを事前に知って消化してしまえば、その先の人生から懸念事項を除去できるのです。

相続設計とは、別に、相続税を少しでも減らすために頑張ったり、親戚よりいかに多くもらえるか策を練るわけではありません。あくまでも「我が家にはどれだけの資産があり、誰が当事者に成りえるのか」を知る、いわば‘現状把握’です。

被相続人、つまりは先に旅立たれる人=親である側の義務と考えていますが、こそこそとやるのではなく、そしてその現実から目を背けるのではなく、当事者全員で前向きに早く取り組んでおく、ということです。

私自身がこの準備不足で不要な労力を割いた経験がありますし、業務上、多数のケースを目の当たりにしてきたので、強く推奨している考えなのです。

資格なんて不要ですが、それなりに扱えるので、これは私の中の一本軸として立っているわけです。

それでは皆様、今回も最後まで目を通して頂きありがとうございました。
引き続き宜しくお願い申し上げます。

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