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激動の戦後日本をふり返って

(國學院大學學報:令和2年3月号より転載)
            激動の戦後日本をふり返って       経済学部、古沢広祐
 戦後間もない幼少期、都内でも原っぱがありトトロの森的な世界が近隣にあった。高度経済成長をへての大学入学時、ちょうど学生運動隆盛期であり、バリケード封鎖で半年以上授業無し状態だった。そこでは自主講座運動が展開しており、現実の社会問題(当時は公害、自然破壊が深刻化)を現場に出向いて学生・教員・市民が対等に学び合う場が形成されていた。
 各大学での自主講座のみならず、全国各地の現場でテント合宿(2週間)
する学びの場「移動大学」(KJ法と文化人類学・探検学で知られる川喜田二郎氏が主宰)も開催されており、初回(1969年、長野県黒姫高原)から参加したのだった。 地域住民運動からの学びとともに、環境・農・食に関する内外の諸運動にも参加し関わることで、アクションリサーチ的な生き方が身について今に至っている。
 人生70年の歩みをふり返って、戦後の日本社会の激動の歩みについて身をもって体験してきたという実感を今かみしめている。
https://www.facebook.com/koyu.furusawa

https://ybs.yomiuri.co.jp/tgmp/diversity/japan/


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