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書評;野崎まど著 「死なない生徒殺人事件」

こんにちは、匤成です。今日は「死なない生徒殺人事件」を一通り読み終え、Yahoo知恵袋の力を借りながら咀嚼してみたので書いておきます。

要約:
『永遠の命を持つという生徒がいる』という噂は本当か? その生徒が関係した殺人事件の真相

教師である伊藤君(先生)は、マンモス女子校、私立藤凰学院(とうおうがくいん)に赴任してきた。教員になって数年目の若くてやる気がまだ残っている生物の男性教諭だ。

各科でカテゴリーされた教員室があり、つまりは理科準備室に詰めるのだ。その他には、受村君と有賀先生という女性教師が同室だ。彼らは登場回数も多い。

友達の輪に入れない生徒からの相談

天名 珠(てんみょう たま)から『気の合う友達が欲しい」と相談される。あれ、普通のミステリー?と思ったのだがそこは野崎ワールド。一筋縄ではいかないようだ。

何作読んでいたら“コイツ怪しいな”と疑えるようになるが、トリックが、例えば東野圭吾とは別次元のものが用意されている。その事を考えて理工学トリック的な観点から見ていくのだが、いつも騙されるのも慣れたものだ。

ただ前作の『舞面真面」はホラーがあった(これは読んでいない)から、ホラー要素あるのか分からぬままに読んだ。

校内で殺人事件が起きる。何を持ってホラーとするかは人によって違うだろうけど、“謎解き、殺害場面”の描写がサイコパス的で気分は良くない。おそらくアステカ文明とかの処刑方法から発想を得たと思われる。

「永遠の命を持つ」生徒ではないかと囁かれる生徒は何人かいたが、その1人が識別組子(しきべつ くみこ)だった。ここから先はマガジン購読者限定としたい。まずはこれで。匤成でした。

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