正義の味方の乗り物３機。
 
操縦者は男性２人、女性１人。
 
「おい！
　いたぞ！
　よ～し、一気に片を付けるぞ！
　合体だぁ～～！！」
 
「おぅ…」　「はぃ…」
 
「３進合体！
　テイク・ア・チャンス！！」
 
ガキーーーン！！
 
「おいっ！
　そこの悪党！
　これ以上の街の破壊は、
　このテイク・ア・チャンスが許ゆるさん！！」
 
「ゆる…さん…」　「ゆる…さな…い」
 
「お前ら！声が小さいぞ！！
　そんなんじゃ敵になめられるだろ！」
 
「おぅ…」　「はぃ…」
 
「だ●・か●・ら●！
　声がちっちゃいんだって！！」
 
「あのさ…逆に聞くけど、
　何で声を張はらないといけないの？」
「さっきも言ったろ！
　敵になめられるからさ！！」
 
「だって、これって内部通信でしょ？
　私たちの声って外には聞こえてないよ」
 
「それは…そうだけど…
　でかい声出した方が、気合入るだろ！！」
「そんなの関係ある？
　レバー引いて、ボタン押すだけじゃん？
　言わせてもらうけどレッドくん、
　前々回の時、
　あまりにもボタン強く押しすぎて、
　ミサイルでなかったよね？
　ボタンが馬鹿になっちゃって」
 
「それは俺のせいじゃないよ。
　整備ミスだよ…」
「その前だって、
　肝心かんじんな時にレバーが折おれて、
　ビーム斜ななめめに飛んで、
　ドーム球場に穴開けたわよね」
 
「それは俺の力ちからに…
　このメカが付いてこれないだけで…
　俺のせいじゃないし…」
「とにかく。
　大声出すなんて流行はやらないよ。
　昭和じゃあるまいし…今は令和だよ。
　必殺技を何で叫さけんでから出すの？
　さっさとボタン押せばいいじゃん？！」
 
「馬鹿だな！
　雰囲気ってあるだろ？！
　風林火山～！！と、
　ポチッとなは、どっちが強そうだ？」
 
「それは…風林火山…」
「風林火山かなぁ…」
 
「だろ？！
　俺らは遊びじゃないだ！
　街の平和のために戦ってるんだ！
　だからその意志を、
　この魂の叫びに込めるんだ！！」
「じゃあ、レッドくん。
　今回の新必殺技、あなた担当たんとうしてよね。
　私はこれ、絶対言いたくないから！」
 
「そんな甘っちょろいこと言ってんのか、
　イエロー！！
　よし！わかった！
　その技、俺に任せろ！！」
「ほら、敵が突っ込んできたよ！！
　レッド！！いまだ！！」
 
「必殺！！
　ロケ～～ット……
　パ～………ン……ッ……」
 
「言えてねえし！」
「言えてねえし！」