１２月２５日
 
朝。
 
「ママ～」
「おはよう～
　マーちゃん」
 
「おはよ～。
　ママ～聞いてもいい？」
 「なあに？」

「サンタさんって、
　どこで生まれたの？」
「サンタさん？
　え～と確か…ノルウェー…
 
　ん？
　フィンランド？
 
　そうそう、フィンランド！
　そこの何とかランドって場所。
 
　フィンランドの何とかランドって…
　何とかは出てこないけど…。
 
　日本よりずっと北にある、
　寒い国の人よ」

「外人さんなの？」
「そうよ」

「日本語苦手？」
「どうかな～。
　日本語しゃべれるかな～。
 
　でも毎年、日本に来てるから、
　少しは出来るかもね？
 
　ドウイタシマシテ…ぐらいは、
　言えるんじゃないかな～？」

「文字書ける？」
「文字？
　それはどうだろう？
 
　日本語は難しいからね…。
 
　でも、マーちゃんぐらいは、
　書けるかもしれないよ。
 
　でもどうしてマーちゃんは、
　サンタさんが日本語できるか、
　そんなに気になるの？」

「今日ね、サンタさんから、
　プレンゼント届いたの」
「あらそうなの？
　良かったね～！」

「そしたらね、
　プレゼントにお手紙ついてた」
「あらステキ。
　何て書いてあった？」
 
「まーちゃんえ
　いいこにしてたから、
　ぷれぜんともってきたよ…って」
「マーちゃん、色々頑張ってるの、
　サンタさん見ててくれたんだね」
 
「でもね。
　このまーちゃんえのえは、
　え●じゃなくてへ●って書くようにって、
　学校で習ったよ」
「え●ってそっちの字なの？
 
　う～～ん…
　サンタさん…慌あわてたのかな～。
 
　ほらっ。
　あわてんぼうのサンタさんって、
　歌あるでしょ？
 
　きっと慌てたんだと…
　ママは思うよ～～
　たぶんね～～」

「サンタさんって、
　やっぱりあわてんぼうさんなの？
 
　でもね…
　ここもちがうの。
 
　きっとサンタさん、
　ひらがな…
　まだ勉強したばっかりなの…
　マーちゃんみたいに」
 
「そうなの？
　ちょっと、ママにも見せて」
 
 
【まーちゃんえ
 
　いいこにしてたから
　ぷれぜんともってきたよ
 
 
　　　　　　　　　　ちんたより】
 
「ね？
　まださ●とち●が分かんないの、
　サンタさん」
 
（パパ、ゲシュタルト崩壊ほうかい！？）