見出し画像

「強く育てないと」「楽になりたい」不登校の娘と母に起きたすれちがい

 不登校という同じ状況においても、娘と母で見えることはちがってきます。今回は、2022年5月27日(金)に開催された『「不登校について知る」~不登校経験親子からのメッセージ~』の講演抄録を掲載(主催・NPO法人キーデザイン)。講演には不登校を経験した娘とその母が登壇。親子ゆえのすれちがいやおたがいの思いが語られました。(編集・遠藤ゆか/渡邉身衣子)※写真は右から母の野澤かなえさん、娘の野澤こなつさん

* * *

土橋優平(以下、土橋)
 司会を務めさせていただきますNPO法人キーデザイン代表の土橋優平です。登壇者のお2人に自己紹介をお願いできればと思います。

野澤こなつ(以下、こなつ)
 野澤こなつと申します。19歳です。小学生で不登校になり、今はフリースクールのスタッフとして働いています。

野澤かなえ(以下、かなえ)
 母の野澤かなえと申します。長女のこなつ・中3の次女・中1の長男と3人の子どもがおり、全員不登校を経験しました。

土橋 さっそくですが、不登校当時のことについて教えてください。

ここから先は

4,199字
こちらのマガジンを購読すると、月2回不登校に関するインタビューやコラム、最新ニュースなどを読むことができます。

『不登校新聞』note版

¥900 / 月 初月無料

日本で唯一の不登校専門紙です。創刊前年の夏休み明け前後に発生した中学生の自殺等をきっかけに、「学校に行くか死ぬかしないという状況を変えたい…

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

子どもの成長記録