見出し画像

パリ、マドレーヌ寺院でのコンサートとリッツパリ バーヘミングウェイ

2019年12月 中国で謎の肺炎が流行るとニュースが出ていて、まさかその後、ロックダウンとなるとは予想もされず、クリスマス直前にパリに向かった。
目的があるわけでも無く、その冬のパリの雰囲気が懐かしさを感じさせるため、何年も続けて訪れている。
泊まるところはいつもラペのカルティエ本店の上。偶然に見つけてからずっとここを使っているので、すっかり田舎に戻る気分になってしまっている。

中庭の正面が僕が滞在する一番奥の部屋。日本でいう2階。

5つ星では無いけれど、僕にはちょうど良いホテル。
マドレーヌ寺院でクリスマス恒例のパイプオルガン・コンサートがあると知り、出かけることにした。
あの荘厳なパイプオルガンの演奏会。クリスマスらしいなと感じる。クリスマスはあまり店はやっていないけれど、特に困ることは無かった。それどころか教会に入ってはミサに参加する。そんな経験の方が僕には重要だった。

クリスマスのマドレーヌ寺院

東京でも隠れ家バーに行っているので、パリでもどこかと、思いついたのがバーヘミングウェイ、もう隠れ家でもなんでもなく、全世界で超有名バーであるが。。。
そのバーがあるリッツパリは格式もあり、入るのに不安な人も多いらしい。
しかし、上流こそシックに気さく、だから僕はそれに甘えてそのように振る舞っている。普通に挨拶して、普通にしていれば、優しいリッツは向かい入れてくれます。

中庭の噴水

それとここパリの人たちは芸術家にリスペクトがある。僕はそうでは無いけれど、芸術が好きな一人として、そのように対応してくれる。ここで育ったならどんなに幸せだったかと思うこともあった。
バーはリッツの1番奥。シャネル本店のあるカンボン通り側にある。ガブリエルシャネルが住んでいた部屋もそのあたり。シャネルの名がついた部屋はヴァンドーム側にあるようだけれど、彼女はカンボン通り側が好きだったようである。

カンボン通り側の階段フロア。裏口の目の前がシャネル本店

クリスマスのバーヘミングウェイは8割ほどの客入り、少し待ってと、近くのピアノのところにいた。しばらくして、呼ばれ、中に入ると、カウンターがいいのだけどとリクエストすると、快く、どうぞと。フランス語ができる訳でも無いけれど、バーマンと会話し、シャルトリューズとラフロイグを大量に飲んだ、というか飲まされた。
ちょっと酔っ払ったよと、酒に弱い日本人である。

バー・ヘミングウェイのカウンター

一人旅行にしては、居心地がよく、優しい人たちと会話も弾み、悪くないと思うクリスマスのパリ、バーマンから、「リッツに泊まってなくても構わない、365日開いている。」と、次行くのはいつの日か、今年のクリスマス前に思うのでした。

バー・ヘミングウェイの向かい、カンボン通りのシャネル本店

サポート頂きました費用は、全て野良子たちに還元されます。日々の食事、健康管理のための医療費。人間の勝手から外で生きることを余儀なくされる彼らを少しでもサポートするよう活動しております。