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AIスピーカー、若者の利用経験率は6人に1人だが、継続利用者はその半分にとどまる

こんにちは、未来を数字にプロジェクト「若者の初体験」あれこれの調査結果ご報告です。

本日のテーマは、若者の「AIスピーカーの購入・利用」。

「アレクサ、●●して~」
「OKグーグル、●●はどうなってる?」
「・・・、●●の音楽かけて!」

AIスピーカー(もしくはスマートスピーカー)が日本にも登場、一躍話題となってから結構時間が経過しました。
皆さんのご家庭では、もうAIスピーカーを使われているのでしょうか?

便利になるかもなぁと思う反面、「勝手に会話が録音されていくかもしれない」という気持ち悪さなどから、実際にはあまり利用が定着していないような気もします。

本日は、このような新しいモノのレスポンスが比較的高いであろう若者たちのAIスピーカーの利用状況をまとめました。

まず、AIスピーカーを購入・利用した経験がある若者は16.8%、おおよそ6人に1人程度が購入・利用経験有りとなっていました。
この割合を多いと捉えるべきか、少ないと捉えるべきかはとても判断に迷うところです。

ただ現在も購入・利用している若者はその半分の8.4%となっており、その利用定着という視点では思わしくないと言えるのではないでしょうか。

また未経験者のうち、今後の購入・利用に関心を持っている若者は全体の11.3%で、うち4.2%が今後1年以内の購入・利用を検討していました。

続いて性別、年齢区分別、居住地別での違いも確認しました。

性別については、予想通り、女性よりも男性の方が購入・利用経験が高く、未経験者における今後の購入・利用への関心の高さも同様でした。
このような機械モノ(ガジェット、デバイス)は、男性の関心を高めるというより、むしろ女性のそれを下げるのかも知れません。

また年齢区分別では、利用経験の有無に違いが出ていました。

この違いは、他の調査項目でも良く表れていた傾向と同じで、25-29歳をピークとする違いです。
すなわち、15-19歳層から経験者率が高まり、25-29歳層をピークとした後、30-34歳層では一段低くなっていました。

居住地別では、AIスピーカーの購入・利用経験者での比較評価において、あっさり利用をやめる若者が多いのが首都圏居住者、やめたいけどやめてない若者が多いのが近畿圏居住者となっていました。

AIスピーカーって声だけで操作できる分、非常に楽ですし、いわゆる”●●ながら”利用できます。
だからこそ、とても生活が便利になり、近未来のライフスタイルイメージを現実にできるイメージがあるのです。

一方で勝手に商品を注文されたり、会話を録音されたり、さらには不正アクセスで会話を盗聴されるリスクさえあります。

だからこそ、スマホが普及したような広がりを見せておらず、今後これが各家庭に普及していくためには何かしらのトリガーが必要になる気がします。

それはやはり、ハードでではなくソフト、すなわち使い方の革新にあるのでしょうね。

今春、矢野経済研究所 未来企画室は新プロジェクトを始動しました。 『未来を数字に』をコンセプトに、独自の切り口で、今はまだ数値化されていない未来の価値や潜在価値などを、あれこれ数字で表現していきます。