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30代前半よりも20代後半の方が拡散系SNSへの個人情報取り扱いへの信頼度が低い

こんにちは、『未来を数字に』プロジェクトです。

引き続き、代表的なWEB系サービスについて、そのおススメ度と個人情報取り扱いへの信頼度を調査、分析した結果のご報告です。

本日は、SNS/拡散系(Twitter、Facebook,、Instagram)についてとなります。
これらについて基本属性別にどのような違いがあるのかについて確認を行いました。

結果、性別については、先日のSNS/トーク系の結果に割と近い結果でした。

具体的には、個人情報取り扱いへの信頼度について、男性の方が女性の方が評価が高くなっています。
(SNS/トーク系では、その差がかなり小さく、ほぼ同水準と言って良い結果でした。)

一方、サービスのおススメ度については、女性が男性を上回る結果となっています。

個人情報の取り扱いへの信頼度については、男性よりも女性の方が厳しく評価、すなわち警戒心が高い反面、他人とのコミュニケーションには欠かせないSNSツールだからこそ、おススメ度としては女性の方が高い評価を与えていました。
(まったくの推測ですが、女性ということでInstagramへの評価の影響が大きいのではないでしょうか。)

次に、年齢区分別については、サービスのおススメ度と個人情報取り扱いへの信頼度評価の間に概ね相関性が確認できました。

明らかに年齢層が低いほど、サービスへの受け入れ度合いが高く、15-19歳層と、20代後半や30代前半とは、評価が倍程度も違う大きな差が確認できました。

ただし異質な傾向として、20代後半と30代前半では、個人情報の取り扱いへの信頼度で逆転現象が起こっています。
(おススメ度の傾向は、その差は小さいながらも順当な結果でした。)

このあたりの逆転現象の理由は定かでありませんが、もしかすると30代の場合はさほどSNS/拡散系の利用状況が20代までと異なることに原因があるのではないかと推察します。

すなわち20代と比較して、SNS/拡散系をガッツリ利用するような状況になく、その利用頻度も低下することから、警戒心そのものが弱くなるというものです。

あるいは、他方の可能性としては、世代によるIT、スマホへのリテラシーや意識の違いが表れている可能性も捨てきれません。
(残念なことに今回の調査結果からこれらを明らかにすることは不可能です。)

最後の居住地別については、個人情報取り扱いへの信頼度はほぼ同等ですが、サービスのおススメ度では、明らかに男性より女性の方が高い評価となっていました。

先のトークと同じで、円滑なコミュニケーションには欠かせないSNS/拡散系だからこそ、女性の評価が高いものと思われます。

次回は、SNS/動画系(YouTube、TikTok、ニコニコ動画)について同様の視点で整理していきます。

*本調査結果の詳細についてのお問い合わせなどは、矢野経済研究所 未来企画室(mirai@yano.co.jp)までお願いします。

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