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映画ベケットのかんそうとジョン・デヴィッド・ワシントンオンマイマイン

ヘッダ画像をお借りしています。理不尽な逃走劇を観た。逃走とはすべからく理不尽なものだ。

その道は尊い。なぜなら逃走とはすべての瞬間において命をつないでいるから。命を狙う、その逃走すべき根源的理由に出くわしてしまえば終わりだから。

正義のために逃走をする必要がある。そして驚いたことに主役はジョン・デヴィッド・ワシントンでありブラック・クランズマンの主役と同じであることに何ら気づけなかった。

さらにぼくはデンゼル・ワシントンが出たり撮ったりした映画の感想も書いたことがありますが、彼がデンゼルの子供だということすら知らなかった。ブラッククランズマンを観た時も全く気づかなかった。デンゼルの感想とかについてご覧になりたい方なんていないと思いますが、ぼくのプロフィール欄から検索窓を叩くと個人検索ができるので、そこにデンゼルとか打ち込んでいただければイコライザーとかフェンスのエントリが見つかります。

……逆に言えば、映画を観終わった後によくぼくは解説サイトみたいのを見るんですが(見る前は絶対にみない)、ブラッククランズマン時に参照したサイトは彼のことをデンゼルの子供だといちいち評さなかったとも言えるわけで非常に好感度が高められる気がするんだけど、当時のぼくが今ほどデンゼル・ワシントンに惹かれてなかったりで彼の子供であることに別な感情を持った可能性もあるため言及を避けたい。

結果的にベケットもブラッククランズマンも良かった。ブラッククランズマンは人に勧めやすいと思います。なのに多分感想を書いていない。

ジョン・デヴィッド・ワシントンはアメフトかなんかに専念してたところからこっちの業界に来たらしい。ベケットはひたすら強い……といいますか、冒頭で超軽く明かされる背景から導き出される説得力とは結びつかない程度には強い。

それは武装勢力がベケットの命を狙うからそいつらに抵抗しなきゃいけないんだけど、単なるSEなら一発で殺されてしまい、冒頭で述べたような命の尊さをつなげるわけもなく死んでしまう。だからジョン・デヴィッド・ワシントンが体幹が強く、ベケットたる素質を持ち合わせていることには説得力があんだけど、ベケット自身が恐ろしいほどのひらめき能力(この程度の表現でも未視聴者にとってはぼくの中では超最後のねたばれになってしまうためこの表現がギリ)と身体能力を持っている理由がわからない。

2時間じゃとても説明できねえよ!みたいに省いたんだとしたらジョン・デヴィッド・ワシントンの身体能力の高さを採用した意味が半減してしまう気がするけど……結果的にはベケットが強くなれる理由を知ることについてそこまで気にならないかも知れない。

で別にこの映画の根幹自体にも説得力がないわけじゃない。自業自得でとんでもない笑えない人生で最大レベルの悲惨な目にあって、超人的な身体能力と洞察力で「自分のすべきこと」を見つけ遂げる。ある意味自業自得でやってしまった事柄についての自己犠牲精神による遂げが新たな人生目標なんだけど、わりとあっさり人が死ぬ。それはもちろん死ぬべき野郎どもなんだけど、結構驚かされる。

ベケットの強さの秘密と殺しに対する躊躇いのなさに繋がりがあるのか、失うものがないベケットの強さを端的に示しているのか難しいところであります。が、上記のとおりそんな感じでそれなりに納得するので読後感が悪いとは言えない気がする。

ところでジャンルってスリラー何だなあと思った。サスペンス……アクション……ホラーじゃないし確かにいきなり殺されかねない一秒一秒のことをスリルと呼んでしまうのはそこまで乱暴なジャンル分けじゃないかも知れないけど、なんかスリラーとは違う気がする。何か思い出したことがあったらまた書きたい。

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