見出し画像

16. 美容とコンプレックス

美容が好きです。
メイクも、服を選ぶことも、美容室に行くことも、「面倒」と思うことはあまりありません。

特にメイクは好きで、数年前まではアイシャドウもリップも、たくさんの数を持っていました。(今は節約のため、あまり買わないようにしています)
だけど本当の意味でメイクを楽しめるようになったのは、23~24歳くらいの頃からだった気がします。

というのも、若かりし頃の自分は、‟見た目”にとてもコンプレックスを持っていました。顔も可愛くない、身長も低い、スタイルも悪くて髪も癖っ毛。どこをどう分析しても、外見のいい部分なんて何ひとつ見つけられなかったんです。

それでも、学生時代、特に高校生の頃はそこまで悩んでもいませんでした。良い友達にも恵まれ、部活にも打ち込めて、何より学校自体がとても楽しくて毎日が充実していたんです。だけど社会人になったあたりから、私の見た目に対するコンプレックスはかなり強くなっていきました。

その原因のひとつが、やはりメイク。

元々、私の友達は可愛い子が多かったんです。それがみんな社会に出てメイクをするようになり、より可愛くなっていきました。
それ故、「よし、自分もメイクを頑張ろう!」と意気込んだはいいものの、ビフォーアフターがあまり変わらない……。何故だろうと考えた結果、原因は自分の『目』にあることが分かったんです。

実は私、元々ぼってりした一重瞼でした。だからいくら頑張ってアイメイクをしようと、一重瞼のせいで顔の印象がまったく変わらなかったんです。
だけど今はパッチリとまではいかなくても、奥二重に近い二重瞼をしています。
「え?整形?」と思いますよね。安心してください(?)no整形です。アイプチもアイテープも何もしていませんが、すっぴんの状態でも今はずっと二重瞼を保っています。

自分が美しくない原因が目だと悟った結果、何を思ったのかあの頃の私は「よし、自力で二重になろう!」と決心しました。ポジティブなんだかネガティブなんだか分かったもんじゃありません。

しかしまぁ、ネガティブというか、それほど当時の私は外見に囚われていたんでしょう。とにかく‟見た目”を綺麗に見せることに必死でした。

そしてその日から、私の『二重研究』の日々が始まります。

まず、『一重瞼と二重瞼の違い』や『二重の構造』について調べた結果、二重は『遺伝』と『筋肉』によって構築されているものだと知ったんです。

遺伝という理不尽な代物は、努力ではどうにもできないと思うものの、当時両親の顔を見ると二人とも綺麗な二重瞼をしていました。はて、不思議。
聞くと、実は両親は元は二人とも一重瞼。加齢と共に目がくぼんで二重になったタイプでした。いますよね、そういう人。

ふむふむ。じゃあ私は二重の遺伝子を持っている訳で。
でも年齢を重ねるのを待つのは無理。今すぐ二重になりたいんじゃ!

そう思った私は、今度は『瞼の筋肉』を鍛えようという荒業に出ます。
さすがにもう当時調べたことは忘れてしまいましたが、確か目を開く瞬間、上瞼の筋肉の構造だか使い方だかによって、二重瞼になるか一重瞼になるかは決まっているらしいです。確か。

そこで私はリサーチにリサーチを重ね、ぼってりした瞼のマッサージ、アイテープによる二重線の癖付け、そして目を開く時の瞼の筋トレを始めました。
特に3つ目の『瞼の筋トレ』は過酷でした。もうずーっと目が痛いんです。そのうち眼球飛び出るのでは??と思ったほど、本当にずっと痛かった記憶があります。笑

だけど最初は思うようにいかず、鏡を見ては夜な夜な泣いていました。元から二重瞼なら、元から可愛い顔なら、こんな思いはしなくていいのに……。
そんな惨めさから、どんどん卑屈な性格になっていきました。きっと見た目に対する執着が、この時は酷かったんだと思います。

しかしその執着を執念に変えた結果、約2年で私は正真正銘の二重瞼を手に入れたんです。(自力で二重にしたの、結構すごくないですか?笑)
コンプレックスから解放された瞬間でした。

ただ、目が二重になったくらいで自分の理想としている外見になれた訳でも、すべてのコンプレックスが取り払われた訳ではありません。だけど今は昔ほど、自分の見た目に執着しなくなりました。年齢を重ねたおかげもあるのでしょうが、それ以上に、今はさまざまなことに挑戦していることで、あの頃とは別の部分で自信がついたことも大きな要因だと思います。

 今もギャン泣きしたり、寝不足が続いたりすると瞼が腫れて一重になることはあります。だけどそんな自分を鏡で見ても、今は何とも思わなくなりました。
もちろん、一重瞼が悪いとか、見た目がすべてとは思っていません。だけど見た目が原因で下を向いて過ごすなら、多少の意地を張ってでも目線を上げて笑える自分になれた方がいいと、あの頃の私は感じたんです。
現に、私は昔よりも今の方がメイクもオシャレも楽しいですし、あの頃の自分の顔より今の自分の顔の方が好きです。あの時頑張って良かったなと、今はそう感じています。

だから、私は自分にコンプレックスを持つことが悪いことだとも思いません。コンプレックスがきっかけで、新しい自分や発見に出会えるチャンスはきっと無限にあるはずです。

コンプレックスをどう活かすか、どう対処するかで、新たな自信を手に入れることができるなら、それはそれで素晴らしいことだと思います。

今は昔とは違い、年齢を重ねたことでの悩みや見た目の変化もでてきました。しかし私はこれからもコンプレックスに負けず、何歳になっても美容やオシャレを楽しんで、日々を過ごしていこうと思います。

【今日の独り言】
今は絶賛ダイエット中ですが、なかなか痩せずに苦戦しております。見た目うんぬんより、服が好きなんでね。好きな服を着られなくなるのが嫌なんです。だから痩せたいんです。でも痩せないんです。遅れてやってきた成長期かもしれません(言い訳)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?