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深夜の仲間たち

数年前、新卒で入社した会社はなかなかハードな所でありました。

他の会社も、みんなそうだと思いますが、日々ドッタバタしていて、やってもやっても仕事が終わらない。。なので、いつも終電にギリギリで飛び乗り、家に着くのは夜中の一時過ぎでした。懐かしい。。

仕事内容はとても楽しかったのですが、なんといっても睡眠不足で。三時間位しか寝ない日が続き、休日も出勤となると、さすがに意識がもうろうとしてきます。

いちばん自分でも驚いたのは、なんと歩きながら寝てしまったこと。電柱にぶつかって気づきました。。さすがに笑ってしまいましたが、車の通る道でなくて本当に良かったです。

また、終電に乗っているのにも関わらず、途中で眠ってしまい、よく寝過ごしていました。ということは、帰る電車がもうないので、徒歩かタクシーに乗るかです。

そんな感じで、深夜の十二時位にいつもフラフラとしていたのですが、なんだか不思議な出会いもあったりして。

深夜に起きている、という謎の連帯感なのか、知らない方が気軽に話しかけてくれたりすることがたまにありました。

乗り過ごして途方にくれていた時。乗り過ごしたの~?から始まり、その駅で今日起こった話などをしてくれた駅員さん。

起きたら知らないB系のお兄さんの肩を枕に寝ていたようで、大丈夫?と言われ、お礼を言って逃げた思い出。ちょっと怖かった。。

終点だよ!と起こしてくれたおばさんやおじさん。何人かにご迷惑をかけました。

毎回お世話になっていたタクシーのおじさん。あ、いつもの子ね~!と言って、住所を言わなくても、送ってくれました。最近のニュースとか明日の天気などを教えてくれて、帰り際には、おつかれさま~気をつけてね~と言って飴ちゃんくれたり。

最後は、お母さん。九時位に寝ているのに、私の帰ってくる時間に目覚ましをセットして、その日一日の悔しかったこと、悲しかったことを号泣しながら話すのを、いつも、一緒に聞いてくれました。本当にありがとう。。

そんな風に、深夜に生きていた頃の私は、多くの方に支えられていました。母以外は、名前も知らない人たちですが、心の底から感謝しています。ギリギリな毎日を送っていた私にとって、すごく染みる心遣いでした。。

今となっては、たぶんそんな働き方は出来ないかなと思いますが、人間、そういう状況になれば、出来ないこともないというのも分かったし、良き経験です。

今日は久しぶりに寒いので、皆さんも風邪などお気をつけてくださいませ。それでは~



お読みいただきありがとうございました。おだやかな1日になりますように。