朝の通勤電車内でこれを思いました。

仕事から逃げられないよね・・・。

日経で気になる記事がありました。

祝日が多い、すなわち世界の中でも休日が多いのに、みな休日に仕事をしてるという。
要は仕事が溜まりすぎて平日内に処理ができずに、本来休みである土曜・日曜・祝日にこっそりやっているケースが多いそうなのです。
ま、駅のベンチやスタバやドトールを始めとしたコーヒーショップ、さらには通勤電車内でスタンディングしている状態で仕事用のパソコンに何かを打ち込んでいる勤労女性を見かけました。

一番大きいのは仕事用パソコンが持ち運べるようになったことでしょうか。
これまではデスクトップパソコンが主だったがゆえにオフィスの来ないと仕事ができなかったのが、ノートブックパソコンになったがゆえに持ち運びができるようになり、何なら自宅に持ち込めるようになりました。

これで、就業規則上はやってはいけない休日に仕事をしている状態にもなるのです。
特に最近は一人当たりのタスクも増えていますし、オフィスでの就業時間も限られている中、やむをえずお持ち帰りをしなければならない状況になっているわけです。
昔はそれをUSBメモリに入れて家のパソコンで続けているという今では禁じ手が常套手段でしたが、それが合法的にできるようになっているわけです。

はっきり言って、日本の(ホワイトカラーの)ビジネスパーソンは休むのが下手クソなのです。
そして、在宅勤務だと仕事とプライベートのボーダーが亡くなるので余計にダラダラやってしまうんですよね。

これもアクセスログを見れば誰がいつ、どこで会社のネットワークにアクセスしたかはわかりますから、それで休日に誰がアクセスしているかを見つけて、どうしてこうなったんだ!とやるよりも、どうしたら平日内で片付けられるだろうか?と上司などと話をする必要があるでしょう。

少なくとも表に出ない労働時間をやってしまうと、勤務過多による精神的な病気罹患をしたとしてもエビデンスが無いと言われてしまうかも知れませんし、こちらが言ってないことを勝手にやってる!と上司が開き直るかも知れませんし。

ワークライフバランスが叫ばれて久しい昨今ですが、未だに隠れ残業は消滅していないのです。
これは会社の取り組み方次第でしょう。
一番劇薬なのは、平日の一定時間外(だいたい月~金は8時~20時以外)での会社ネットワークへのアクセスを拒絶することでしょうね。
そして業務量自体の見直しでしょうか。
もっと言ってしまえば労働時間の再定義もしなければならないでしょうね。
なぜ一日必ず8時間(各会社に準じる)働かなきゃいけないんだ?というところから考える必要もあるかも知れませんね。

ま、システム開発の現場では常に残業があたりまえの世界線で、中には報ステはおろかNEWS23が始まっても帰宅しないがいるのも当たり前です。
あるユーザー先では下請けのシステム開発部隊が(システム部門以外もいる)フロア全体の最終退出を競っているそうで、中にはテッペン跨いて始発前もあたり前という話も聞いたことがあります。
(その下請け会社は今でも残業ダイスキーなところがある社風らしいですが)
そして翌日は10時くらいに抜け殻で出社してくるんですよね。

中にはプロジェクトリーダー自身が昭和のモーレツ型(つまり残業ありきでやっている)ですので、一日の所定労働時間内でやりきるという概念が欠落しているのかもしれません。
ただ、そもそもの月給が低いから残業をしないと生活にならないとなると別の意味でそれも問題なんですよね。
特に大型プロジェクトにおけるティア3以降の下請け会社は安月給があたりまえです。
これで常に人材募集中ですからね・・・。
もはや笑けてしまうのです。
そしてITの現場は総じて令和の蟹工船の世界線だったりするんですよね。

#日経COMEMO #NIKKEI

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