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【作品】ここだけのお話(だいたい無料)

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詩作品/エッセイ/書評ほか(note限定で公開、雑誌からの転載含む)
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2014年5月の記事一覧

詩「まぶたのはじまり」朗読

初出:今どき、「ホ」女子に聞くスマホ事情~文月悠光さん(part2)~ 週アスPLUS http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/222/222960/

【メモ】noteで詩人に詩を依頼しよう企画(有料)
(1)依頼主自身に宛てた詩(テーマやイメージ写真・映像などを指定してもらう)
(2)依頼主が贈りたい相手に寄せた詩

※提供した作品をnoteで紹介、詩集収載の可否
オプション:朗読音声付き、サイン

こんな企画、どうでしょう?

うっすらとした空の水色が憎かった。
どこまでも続く平らかさに
怒りを打ち上げた。
わたしは死んでいくのに
世界にはいつも続きがあった。

【詩】空の境界

【詩】空の境界

   空の境界
                             文月 悠光

暮れながら空は見ていた。
束の間の夕映えと屋根の反射にうずくまって
こごえようとするわたしを。

ここには風が立つ、
わたしの熱を奪っていく。
手足をきんと冷やして
冬日に入る仕度に取りかかる。
制服のスカートが湿ってくるまで
雪道にしゃがみ込んでいた。

待ち焦がれたために、どこへも行けずにいた。
どれほど見

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