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就活の荒波にもまれて分かったこと(1)

ㅤはじめて強く、何かを欲しいと思った。
ㅤ恋物語やサクセスストーリーでこの言葉はよく使われる。物語のなかの彼らはその「何か」を見事掴みとることが多いが、わたしの物語は違った。
ㅤはじめて強く、何かを欲しいと思っても手に入れられなかった側の話をしよう。

ㅤ大学3年の春、わたしが欲しいと思ったのはマスコミ業界の内定だった。といってもこの頃はまだ熱望しておらず、就活を早く終わらせて海外旅行をしたい!という一心だった。大学の専攻がマスコミだったこともあり、“なんとなく”の気持ちで一般企業より早く内定が出るマスコミに絞った。

ㅤテレビ局3社、全国紙3社、地方紙9社にESを出すと、全て通った。しかしそのせいでわたしは慢心を得た。
ㅤ「あ、わたしいけるんだ。」
ㅤわたしが就活の荒波にもまれたのは間違いなくこの自負のせいだ。

ㅤ初めての面接は、マスコミ業界でもトップスタートのテレビ局だった。
ㅤなぜうちを選んだの?短所は?うちの番組どう思う?どんなことやりたいの?
ㅤ就活でよく問われる質問ばかりだったが、就活素人のわたしは戸惑うばかりだった。「面接で聞かれること」というのは大学や合同説明会で散々耳にしていたが、対策もなにもしておらず「ほんとにこれ聞かれるんだ…!」とまぁのんきだった。
ㅤしどろもどろで、もちろん不採用。「まぁ面接の雰囲気知れたし!いっか!」とまだ心は晴れやかだった。

ㅤここからもわかるように、わたしは基本のんきでポジティブ思考。不安があっても「なんとかなるか!」と落ち着くタイプ。その性格で得をすることもあるが、就活ばかりは通用しなかった。

ㅤこのときわたしは就活素人にもかかわらず、キャリセン(キャリアセンター)や学外の就活支援センターは信用できない、と謎の思い込みをもっていた。「並の就活生」に昇格した今のわたしからするとそれは間違いだ。
ㅤあらゆる場面において言えることだが「他人の視点」はかなり有用だ。自分では気づかない癖を指摘してくれたり、“自分の考え”に違う方向から光をあててアドバイスをくれたりする。それが就活中のあらゆる不安をやわらげることにもつながる。


ㅤこれから就活を迎える人へ、今回のアドバイスは2つ。1つはキャリセンもしくは都道府県の就活支援センターを早めに一度利用してみること。なんか嫌だな、行きたくないな、と思っても一度行ってみてほしい。怖いところじゃないからね。

ㅤそして2つ目はさらに重要で、そこで自分にあう担当者を見つけるために通ってみること。1つの大学のキャリセンでも中には現実的な志望先を勧める人と挑戦的なところを勧める人がいる。ゆっくり柔らかな口調で対応する人もいれば速いテンポで論理的に進めていく人もいる。
ㅤだれが合うかは人それぞれ。通っていろんな人と話すうちに「この人のアドバイスは信用できる」という人を見つけられると思う。

ㅤ今は就活素人の人も少なくともわたしよりは早く「並の就活生」に昇格できるはず…!悩める就活生に届きますように。

ㅤしかしまだそのことに気づかないこの頃のわたしは「余計な口出しをしてほしくない、わたしはわたしの方法でやる!」とあらゆるアドバイスをシャットアウトしていた。

ㅤさて今回はここまで。次回はテレビ局を落ちても能天気なわたしが出会った「はじめて強く欲しいと思ったもの」のお話。


ㅤ本日の一枚はレモン牛乳でした。

9/8 読みやすくなるよう一部加筆・修正済み。

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